ドイツ・ミュンヘンのインディーゲームスタジオNozomu GamesとパブリッシャーInner Pocketが、ナラティブデッキビルディングゲーム『Burn With Me(バーン・ウィズ・ミー)』を10月12日にPC(Steam)で正式リリースすることを発表した。Ludum Dare 55ゲームジャムで上位1%に入ったプロトタイプを発端に、『Inscryption』作者Daniel Mullinsの個人的な絶賛を経て商業タイトルへと発展した本作は、Steamデモ108件中97%「非常に好評」を記録している。現在無料デモを配信中だ。
カードは守るものではなく燃やすもの——「デッキバーナー」という新ジャンル
デッキビルディングゲームの常識は「カードを集めて保存してデッキを強化すること」だ。本作はその常識を逆転させる。
プレイヤーは自分のデッキのカードを永久に燃やすことで強力な悪魔を召喚できる。一度燃やしたカードはそのプレイ中に二度と使えない。ゲームが進むほどデッキは少なくなっていく——いつ何を燃やすかの判断がゲームの核心的な戦略になる設計だ。
開発チームはこのジャンルを自ら「デッキバーナー(deck-burner)」と命名した。
五芒星ボードとカードの位置シナジー——隣接と向き合いが戦術を変える
戦場は五芒星(ペンタグラム)形のボードだ。プレイヤーは最大5枚のクリーチャーカードを配置し、隣接または向き合う位置関係によって発生するシナジーを計算しながら戦術を立てる。
どのカードを残し、どのカードを燃やして強力な召喚の燃料にするか——この選択はゲームが扱う「集着・欲望・代償」というテーマとゲームメカニクスが一致する設計として機能している。
オカルト大学6チャプター——正体不明の「手」が司会する超現実的ナラティブ
舞台はオカルトを研究する大学だ。謎めいた教授に導かれた学生たちが古代の儀式に巻き込まれていく6チャプター構成のストーリーが展開する。各チャプターごとに固有のキャラクター・メカニズム・カード・ボス・感情的テーマが用意されており、チャプターをまたいで新鮮なプレイ体験が続く。
ビジュアルも個性的だ。ナラティブデザイナー兼アーティストのEva Manuilovichが担当した手描きアートワークに、実写映像で登場する正体不明の存在「手(Hand)」が組み合わさり、超現実的で異質な雰囲気を完成させる。30名以上のアーティストが参加した「メガコラボ」イラストをゲーム内図鑑「ベスティアリー(Bestiary)」で収集する要素も用意されている。
3日で作ったプロトタイプ→itch.io 2万人→Daniel Mullinsの絶賛→商業化
本作の出発点は3日間で制作されたゲームジャムプロトタイプだ。Ludum Dare 55で上位1%に入り、itch.ioで2万人以上がプレイした。
決定的な転機は『Inscryption』作者Daniel Mullinsが個人的に高評価を送ったことだ。それがNozomu Gamesにとってプロトタイプを正式な商業作品として拡張する確信を与えたという。
編集部コメント
「カードを燃やすほど強くなる」というコンセプトは一行で伝わる。しかしより精密に見ると、これはデッキビルディングの「資源の増加」という根本的な成長方向を「資源の消費」へと反転させる設計変更だ。デッキが減っていくことが敗北に近づくことではなく、勝利への燃料になるという逆転は、ジャンルに馴染んだプレイヤーほど鮮烈に感じられる。
オカルト・集着・欲望・代償というナラティブのテーマと「カードを燃やす」というメカニクスが意味のレベルで連動しているという設計の誠実さは、Daniel Mullinsが反応した理由を想像させる。デモ97%とゲームジャム上位1%という2つの評価は、このコンセプトの訴求力が実際のプレイヤーに届いていることを証明している。
‘バーンウィドミ( Burn With Me ) ‘関連情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | Nozomu Games (ドイツのミュンヘン) |
| パブリッシャー | インナーポケット |
| ジャンル | デッキビル、カード、壮大な冒険(デッキバーナー) |
| プラットフォーム | PC(スチーム) |
| 発売日 | 2026年10月12日(無料デモ現在公開中) |
| 言語 | 英語(フルボイスダビング)付き8言語対応 |
| 反応/評価 | デモベーススチームレビュー97%肯定的(108件)、インスクリプションメーカーDaniel Marlins好評 |
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