シンガポールのインディー開発社Springloaded(スプリングローデッド)が、ゲーム開発シミュレーションとRPGビルダーを組み合わせた新作『Let’s Build a Dungeon(レッツ・ビルド・ア・ダンジョン)』のリリース日を公開した。SpringloadedはPC Gaming Show Tokyo Directを通じて、本作を2027年2月11日にPC(Steamアーリーアクセス)とXbox(Game Preview)で同時リリースすると発表した。現在Steamウィッシュリストは19万5,000件を突破しており、デモ版はSteamとWindowsストアを通じて無料でプレイできる。
ゲームデザイナー兼CEOとなり、世界最高のMMORPGを作る
『Let’s Build a Dungeon』は、ゲームデザイナー兼ゲームスタジオのCEOとなって世界最高のMMORPGを作ることを目標としたゲームだ。
プレイヤーはクエストを直接設計しアイテムのドロップ率を調整するのはもちろん、開発チームを構成するためにスタッフを雇用・解雇することもできる。完成したゲームはマーケティングを通じて仮想のプレイヤーを獲得しなければならない。
『Let’s Build a Dungeon』は開発プロセスをゲーム内のゲームとして実装したメタ的な構造が特徴だ。プレイヤーは自分のゲームスタジオを運営しながら仮想のMMORPGを開発し、以降実際のアーリーアクセスプログラムを彷彿とさせる「GameLink Early Access(ゲームリンク・アーリーアクセス)」段階まで進行することになる。
ゲームディレクターのジェームズ・バーナード(James Barnard)氏は「プレイヤーに実際のゲーム開発プロセスを直接体験させることで、ゲーム開発が実際にどのような姿なのかを見せるという約束を果たしている」と説明した。
4つのゲームモードと数千の手作りアセット
アーリーアクセス版ではキャンペーン・ジャストビルド・クリエイティブ・ダンジョニアリングの4つのゲームモードを提供する。
キャンペーンモードはスタジオ経営、RPG制作、プレイテストを組み合わせた核心コンテンツだ。ジャストビルドモードはデッキビルディングシステムをベースに気軽にワールドを作ってみられるモードだ。
クリエイティブモードではキャラクタージェネレーター・会話エディター・インベントリエディター・肖像画エディター・クエストビルダーなど多彩な制作ツールを活用できる。ダンジョニアリングモードではSpringloadedと他の開発者、コミュニティが作ったコンテンツを探索できる。
Twitch連携機能にも対応している。チャット参加者をゲーム内の仮想プレイヤーとして登場させたり、視聴者にスタジオの主要な意思決定に投票させたりする方式だ。
ゲームコンテンツは数千の手作りアセットで構成されたライブラリを基盤に進行する。開発陣は約5年にわたる開発期間中、かなりの規模のコンテンツを蓄積してきたと説明している。
実際のゲーム開発経験とアーリーアクセスをゲームに込めて
Springloadedは今回のトレーラーが、キャンペーンモードで制作される仮想のゲームを見せると同時に『Let’s Build a Dungeon』自体の開発プロセスも反映していると説明した。
ジェームズ・バーナード氏は「インディースタジオとして私たちが経験したことの多くがすでにゲームの中に溶け込んでおり、ゲーム内の世界と現実の境界を曖昧にすることを楽しんでいる」と述べた。
続けて「キャンペーンモードでプレイヤーが仮想のユーザーフィードバックに合わせて適応してこそ成功できるように、私たちもまたアーリーアクセス期間中にコミュニティから最大限有意義なフィードバックを受け入れなければならないことを知っている」とし、「これがある種のメタ的で共生的な関係になった」と付け加えた。
Steamページによれば、アーリーアクセスは約12ヶ月間実施される予定だ。正式版ではより多くのクエストとマイルストーン、新機能、拡張されたクリエイティブツールなどが追加される。
『Let’s Build a Dungeon』を開発したSpringloaded
Springloadedは2012年、ゲーム業界のベテランであるジェームズ・バーナード氏が設立したシンガポールのインディーゲーム開発社だ。ノスタルジーを刺激する要素と新たなアイデアを組み合わせたシミュレーションゲームを主に開発してきた。
代表作にはPCとコンソールでリリースされ好評を博した経営シミュレーション『Let’s Build a Zoo(レッツ・ビルド・ア・ズー)』があり、現在Atari(アタリ)とともに『RollerCoaster Tycoon Wonderworks(ローラーコースタータイクーン・ワンダーワークス)』を開発中だ。
『Let’s Build a Dungeon』はSpringloadedが直接パブリッシングし、Kowloon Nightsとのパートナーシップを通じてPCとXboxでリリースされる。
ウィッシュリスト19万5,000件、デモで先に見るゲーム開発のリアル
『Let’s Build a Dungeon』はSteamデモ公開以降、ユーザーのフィードバックを反映して新たなアイデアとコンテンツを追加してきた。
正式リリースを控えた現在、Steamウィッシュリストは19万5,000件を突破している。デモ版はSteamとWindowsストアでプレイ可能だ。
対応言語は英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語・日本語・中国語(簡体字)をはじめ、韓国語を含む計14言語が予定されている。
編集部コメント
「ゲーム開発を題材にしたゲーム」というメタ構造自体は珍しくないが、本作が興味深いのは、開発チーム自身がアーリーアクセスというプロセスをゲームの中の「GameLink Early Access」というシステムとして忠実に再現し、開発の現実そのものをコンテンツにしているという点だ。「ゲーム内で仮想のプレイヤーフィードバックに適応する」という設計と、「現実で実際のコミュニティフィードバックに適応する」という開発チームの立場が二重写しになるという構造は、ジェームズ・バーナード氏自身が「メタ的で共生的な関係」と呼ぶ通り、単なる比喩を超えた実践として機能している。
『Let’s Build a Zoo』の成功を土台に約5年をかけて蓄積した数千のアセットという規模は、経営シムというジャンルにおけるSpringloadedの一貫した強みを示している。約12ヶ月というアーリーアクセス期間中、開発チームが自ら語った「メタ的な約束」——コミュニティの声を実際に反映する姿勢——をどこまで実践できるか、2027年2月のリリース以降に注目したい。
「レッツビルド・ア・ダンジョン(Let’s Build a Dungeon)」に関する情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発・パブリッシング | Springloaded(PC・XboxはKowloon Nightsとパートナーシップ) |
| ジャンル | 経営シミュレーション、RPGビルダー、インディ |
| プラットフォーム | PC(Steamアーリーアクセス)、Xbox(ゲームプレビュー) |
| 発売日 | 2027年2月11日(早期アクセス、約12ヶ月進行予定) |
| 言語 | 英語、韓国語など14言語 |
| 反応/評価 | スチームウィッシュリスト19万5千件突破、デモ公開中 |
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