韓国のインディーゲーム開発社TriCave(トライケイブ)が、新作協力ホラーゲーム『HomunCat: and the Blind Mansion(ホムンキャット:アンド・ザ・ブラインド・マンション)』を発表した。可愛らしい縫いぐるみ猫と奇怪なホラーの雰、囲気の対比を前面に押し出した協力ホラーゲームで、プレイヤーは屋敷各所を探索してオブジェクトを破壊しマナを集め、チームの進行状況に応じて出現するポータルで脱出するか、仲間のために残るかを選択しなければならない。ポータルを先に利用するほど報酬が減るシステムと、実際の声を活用する音声認識スキルが組み合わさり、単純な協力を超えたチームメンバー間の心理戦と緊張感を誘発する点が特徴だ。
マナを宿した縫いぐるみ、身振りで感情を伝える
主人公は魔法使いの手によって命を吹き込まれた縫いぐるみの猫だ。作中では汚染されたマナを浄化できる唯一の存在という重責を担う。特にセリフ一言もなく、ただ目の輝きと耳のピクつき、生き生きとした身振りだけで感情を伝え、ユーザーに独特な没入感を提供する予定だ。
キャラクターの状態を視覚的に示す方式もユニークだ。ダメージを受けると体から綿が飛び出したり縫い目がほどけたりするなど、縫いぐるみ特有の物理的な変化を通じてユーザーが直感的に状態を確認できる。
プレイヤーは屋敷を歩き回りながら多様なオブジェクトを破壊しマナを収集しなければならない。チーム全体のマナゲージが一定水準に到達すると、マップのランダムな位置に脱出ポータルが生成される。
このときプレイヤーはポータルを利用して即座に危険から抜け出すか、あるいは取り残された仲間を助けるために危険極まる屋敷に残留するかという岐路に立たされる。
協力と裏切りの狭間で——ポータル一つを巡る心理戦
ポータルシステムは本ゲームの核心的な緊張要素だ。ポータルを利用する順番によって報酬が変わるためだ。最初に脱出すれば報酬が50%減少し、2番目の脱出者は25%減少、3番目からは報酬全額を受け取れる。
つまり先に脱出すれば危険を素早く避けられるが、報酬は減る。逆に仲間を待ちながらより高い報酬を狙えるが、その分危険にさらされる時間が長くなる。
緊張感を極大化する仕掛けはもうひとつある。ただ一人でも先にポータルに乗って去った瞬間、新たなポータルはそれ以上開かれず、残された仲間たちは屋敷に永遠に閉じ込められる危機に瀕することになる。
さらに時間が経つにつれリアルタイムでマップが崩れ落ちるシステムまで作動するため、ユーザーは一分一秒を争う極限のタイムアタックの中で脱出の可否を速やかに決定しなければならない。
実際の声でスキルを叫ぶ音声認識システム
『HomunCat』には実際の声を活用する音声認識システムが適用されている。
プレイヤーはキーボード入力の代わりに直接特定のコマンドを叫んでキャラクターの特殊スキルを使用できる。しかし声を出す行為そのものが周囲のモンスターを誘引する騒音として作用するため、強力なスキルを使用するほど危険もそれに比例して大きくなる。
極限の恐怖の中で飛び出すユーザーの実際の悲鳴と切迫した呪文の叫びがインゲームプレイに直結する独特な構造だ。
TriCaveはこのような音声認識ベースのシステムが、プレイヤー間のコミュニケーションを超えてインターネット配信・動画コンテンツエコシステムにおいて数多くの「伝説のクリップ」と独特な楽しさを生み出す核心的なチートキーになると展望している。
精神力システムが極限の圧迫感を演出
キャラクターの職業は計4種類。採掘者(Miner)は採掘速度を高め、治療師(Healer)は体力と精神力を回復させる。狩人(Hunter)はスタミナを回復し、運搬者(Porter)は基本収集容量が50%増加する。
プレイヤーの息を詰まらせる「精神力システム」も注目に値する。モンスターと対峙する時間が長くなるほど精神力が削られ、この数値が底をつくと目の前に幻覚が現れたりキャラクターが制御不能状態に陥ったりするなど、ゲームの難易度とホラージャンル特有の圧迫感が極大化される。
開発・パブリッシングを一手に担うTriCave——AIはコンセプト構想段階のみ活用
『HomunCat』は韓国のTriCaveが開発とパブリッシングをすべて担当する。Steamページによれば2026年第4四半期のリリースが予定されており、韓国語を含む13言語のインターフェース対応を計画している。
開発社はゲームに使用される最終的なビジュアルリソースをアートチームが直接制作し、AIツールは初期コンセプト構想段階でのみ活用したと明かしている。
編集部コメント
「先に逃げれば報酬が減り、待てば友情が崩壊する」という設計は、協力ホラーというジャンルに社会的ジレンマゲーム理論の緊張感を接ぎ木した巧みな発想だ。ポータルの利用順序で報酬が段階的に減少するシステムは、単なる協力を超えて「誰が最初に自分の利益を選ぶか」という人間関係の本質的な緊張を毎回のプレイに埋め込んでいる。
音声認識でスキルを発動するという設計は、恐怖の瞬間に思わず出てしまう悲鳴や叫びをゲームメカニクスとして正面から受け止めた発想だ。開発社自身が語る通り、この仕組みは配信・動画コンテンツとの相性の良さという実利的な計算も含んでいる。可愛らしい縫いぐるみ猫という外見とホラーというジャンルの対比、そして心理戦という要素を組み合わせた本作が、2026年第4四半期のリリースでどのような評価を得るか注目したい。
「ホムンキャット(HomunCat:and the Blind Mansion)」に関する情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | TriCave |
| パブリッシャー | TriCave (自己公開) |
| ジャンル | 協同ホラー、アクション、インディ |
| プラットフォーム | PC(Steam) |
| 発売日 | 2026年第4四半期予定 |
| 言語 | 韓国語など13カ国語インターフェースサポート(音声/字幕サポート可否未確認) |
| 反応/評価 | 発表の初期段階で正式レビューなし |
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