英国のインディーパブリッシャーWired Productionsとホラー専門開発社Serafini Productionsが、心理ホラーゲーム『BrokenLore: DON’T LIE(ブロークンロア:ドント・ライ)』をPC・PlayStation 5・Xbox Series X|Sで正式リリースした。「BrokenLore」世界観をベースにした本作は、孤立した生活を送る女性ジュンコ(Junko)の物語を1人称視点で描く心理ホラーゲームだ。プレイヤーはジュンコの記憶と恐怖、歪んだ認識をたどりながら、現実と幻覚の境界が崩壊していく過程を体験する。
引きこもりの女性ジュンコ、現実と幻覚の境界に立つ
ジュンコは幼少期に母親に見捨てられ、そばにいながらも情緒的には距離を置く父親のもとで育った。人々と関係を築くよりも自分を孤立させることに慣れていき、苦労して試みた関係すらも拒絶と屈辱で終わることで、世の中と断絶した生活を選ぶようになる。
以降、嘘と薬物、抑圧された記憶が入り混じり、ジュンコが見つめる世界は少しずつ歪み始める。見慣れていた空間はある瞬間、恐怖と感情を具現化した奇怪な場所へと変貌し、ジュンコは目を背けてきた記憶と経験に向き合うことになる。
前作『DON’T WATCH』と繋がる、もうひとつの視点の物語
新作『DON’T LIE』は単体でも完結した物語を提供しながら、『BrokenLore: DON’T WATCH(ドント・ウォッチ)』で起きた事件を新たな視点から照らし出す。
前作ではジュンコをデジタル画面の向こうから見つめる方式だったが、今作ではジュンコの経験の中へ直接入り込むことになる。これにより両作を繋ぐ人物と事件に新たな文脈が加わる。
Serafini Productions代表のセバスティアーノ・セラフィーニ(Sebastiano Serafini)氏は、本作のリリースを控えて長期間開発してきたゲームをついに披露できることへのワクワクと緊張の入り混じった心境を伝えた。また『DON’T LIE』が『DON’T WATCH』と繋がる物語であるだけに、個人的にも特別な意味を持つ作品だと説明した。
ゲームは孤立、トラウマ、依存、歪んだ認識などを主要な素材としており、開発陣は作品のテーマと視覚的な印象を伝えるため多様な空間と場面を緻密に構成した。
プレイヤーの行動に反応する「見えない存在」
『DON’T LIE』は探索と調査に集中する日本風1人称心理ホラーゲームを標榜する。記憶と恐怖、認識に応じて空間が歪む演出を通じて、プレイヤーに不安定な心理的体験を提供する点が特徴だ。
特にプレイヤーの行動にリアルタイムで反応する「見えない存在(Invisible Presence)」が主要なシステムとして登場する。正体を明確に示さない存在がプレイヤーの行動に応じて反応することで緊張感を高め、ジュンコの不安定な現実認識をゲームプレイと結びつける。
また『DON’T WATCH』をはじめ、『LOW(ロー)』『UNFOLLOW(アンフォロー)』など既存の「BrokenLore」作品と繋がる要素も含まれており、シリーズ全体の世界観を辿る楽しみもある。
編集部コメント
「見えない存在」という設計は、正体を明かさないことで恐怖の輪郭をプレイヤー自身の想像力に委ねる、心理ホラーとして王道でありながら効果的なアプローチだ。ジュンコの孤立と歪んだ認識というテーマが、単なる背景設定にとどまらず「空間そのものが感情を具現化する」というゲームプレイの核心メカニズムと直結している点が本作の誠実さを裏付けている。
前作『DON’T WATCH』で画面越しにジュンコを見つめていた視点から、今作では彼女の経験そのものに入り込むという視点の転換は、シリーズ物としての厚みを増す巧みな構成だ。オリジナル日本語音声収録という選択も、日本風の心理ホラーという作品のトーンに説得力を与えている。デモ段階で87%という高評価を得ていた期待が、正式版でどう継続されるか注目したい。
「BrokenLore:DON’T LIE」に関する情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | Serafini Productions |
| パブリッシャー | Wired Productions |
| ジャンル | 一人称心理恐怖 |
| プラットフォーム | PC(Steam), PlayStation 5, Xbox Series X|S |
| 発売日 | 2026年9月10日正式発売 |
| 言語 | オリジナル日本語音声ダビングサポート(字幕など詳細言語リストはストアページ確認が必要) |
| 反応/評価 | 発売前のデモ基準「非常に肯定的」(レビュー約47件、肯定割合約87%) |
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