京畿道富川市の韓国モバイルゲーム開発会社デリシャスゲームズ(代表:イ・ヒョンジン)が、既存作『뽑만추(PMC)』と新作『좀왜진(ZWR)』を連動させたマルチバース型放置RPGプロジェクトがサービス安定化とコンテンツ強化を経て本格的な成長軌道に入ったと発表した。
世界観は別々でも、成長はひとつ——統合ゲームエコシステムの設計
『뽑만추(放置されたガチャ機RPG)』はガチャ機を活用して仲間を収集する異世界放置型アクションRPGで、昨年のリリース後にデリシャスゲームズの代表作として定着した。新たに加わった『좀왜진』はゾンビアポカリプスを舞台にした放置型RPGだ。
2作は単にアカウントを共有する水準を超えて、成長経験と資産を相互に連動させる構造を採用している。新作がリリースされるたびに既存ユーザーの成長経験が途切れていた従来のサービス方式から脱却し、複数のゲームをひとつのエコシステムとして繋げる新たなモデルの実現に焦点を当てたと開発社は説明する。
試行錯誤を経て反発——再訪問率・売上指標が回復
プロジェクト初期は一部端末での接続エラーや運営上の試行錯誤が発生し、ユーザー評価が一時下落した。デリシャスゲームズはその後、サーバー安定化・バグ修正・ユーザー利便性の改善・コンテンツ補強を継続的に実施。最近のアップデートで2ゲーム間の連動システムも強化した。
最近のアップデート後にユーザーの再訪問率とコンテンツ参加率が増加し、売上指標もポジティブな推移を見せているとのことだ。

ガチャ機のポップな世界観とゾンビアポカリプスの対比
2作は雰囲気と世界観が明確に対比する。『뽑만추』はガチャ機という親しみやすい素材を活用した明るくカジュアルなファンタジー作品。一方『좀왜진』はゾンビアポカリプスを背景により暗く緊張感のある世界を志向する。デリシャスゲームズはこのように異なる世界観をひとつの成長システムで繋げた点をプロジェクト最大の特徴として挙げている。
ウェブトゥーンIP開発経験を礎にした自社マルチバース構築
デリシャスゲームズは10年以上モバイルゲームを開発してきた富川の開発会社だ。NAVERウェブトゥーン原作「私一人でネクロマンサーを育てている」のゲーム化など外部IPを活用した制作経験を積んできており、今回のプロジェクトはそのノウハウを土台に自社ゲームをひとつの世界観で繋げた初の取り組みとなる。
特許出願も視野に——プラットフォーム型放置RPGへの発展を宣言
デリシャスゲームズ関係者はこうコメントしている。「今後は新規世界観と陣営戦コンテンツ、ユーザー間の競争・協力コンテンツを順次提供する予定です。ゲームはもちろんウェブトゥーンやアニメーションなどさまざまなIPとのコラボも推進し、『뽑만추』と『좀왜진』を起点に放置型RPGをプラットフォーム特化型ゲームとして特許出願を含めて継続的に発展させていきます」
同社は今回のマルチバース構造——異なる世界観のゲーム間で成長経験と資産価値を相互に連動させる仕組み——を知的財産として保護することも視野に入れており、業界標準となりうる独自モデルとしての確立を目指す姿勢を示している。
編集部コメント
「ゲーム間で成長資産を持ち越せる」というシステムの特許出願への言及は、デリシャスゲームズがこの仕組みを単なるサービス施策ではなく、競合他社が模倣しにくい独自のビジネスモデルとして位置づけようとしていることを示唆している。放置型RPGは参入障壁が低く差別化が難しいジャンルだけに、システムレベルでの知財保護戦略は理にかなった方向性だ。
初期の不安定さから再訪問率・売上の回復という軌跡と、特許出願を含めた長期戦略の表明は、このプロジェクトが試験的なフェーズを抜けて本格展開に向かっていることを示している。外部IPコラボが実現すれば、プラットフォーム型放置RPGというコンセプトの市場検証がより明確になるだろう。




