英ロンドンに本社を置くTerahard Studios(テラハード・スタジオ)が開発し、indie.ioがパブリッシングするターン制戦術ローグライト『Dunebound Tactics(デューンバウンド・タクティクス)』がSteamで正式リリースされた。伝説の安息地「ヘイヴン(Haven)」を探して荒涼とした砂漠を探検する砂船と乗組員たちの物語を描く本作は、「ヘイヴンを追った者たちはみな砂漠の一部となった」という設定が示す通り、決して平坦ではない旅路を予告している。今回の正式リリースはSteam「パーティベースRPGフェスト」の開幕と同時に行われた。価格は$14.99で、9月28日まで20%割引が提供される。
単なる読み合いを超えて——地形そのものを変える戦術的深み
大半の戦術ゲームが与えられた戦場を分析し最適な経路を見つける方式に留まる中、『Dunebound Tactics』はユーザーが戦場そのものを直接変えられる差別化されたシステムを提供する。
ゲーム内では遮蔽物の破壊と移動はもちろん、氷の柱を隆起させて敵の退路を塞ぐといった立体的なプレイが可能だ。通路ごとに設置できる爆発性の柱は、ユーザーの設計次第で数ターン後に戦場を焦土化する罠となる。戦術の限界はユーザーの創造力次第という設計だ。
戦闘区域外での戦略的選択肢も広げられている。乗組員固有のスキルを活用すれば、戦闘地域の外郭でもパーティを強化したり新たな進路を確保したりできる。ターン制特有の基本的な位置取りの楽しさを維持しながらも、地形そのものを戦術の核心要素として溶け込ませた点が本作最大の特徴だ。
乗組員の命さえ燃料に——「エリオス」システム
戦場を自由に変えられる代わりに、生存のために支払わなければならない代償も大きい。ゲームの世界は生と死を書き換える資源「エリオス(Elios)」を中心に動いている。
エリオスは死者が残した場所から結晶の形で生成され、砂船のエンジンを稼働させる核心動力として使用される。同時に乗組員個々人の体内にもエリオスが存在する。
負傷した生存者は医務室に送って治療できるが、必要であればエリオスを抽出して砂船の燃料として使用することもできる。この場合、当該乗組員は命を失い、抜け殻だけが残ることになる。
砂漠で生存するためにはこうした残酷な選択も避けがたい。乗組員は15のクラスと16の特性、50以上のモジュールを組み合わせて構成でき、帝国(Imperials)とアルカニスト(Arcanists)を含む38種の敵が旅を阻む。
2012年設立の英・ギリシャスタジオ、4年近い開発の末に結実
『Dunebound Tactics』は2012年設立のTerahard Studiosが開発した。ロンドンに本社を置き、ギリシャ・アテネにもスタジオを運営している。
ゲームは2024年10月のRoguelike Celebrationを通じてSteamページと初のトレーラーを公開し初めて姿を現した。以降2025年2月にデモを披露し、2026年6月のSteam Next Fest、同年8月にドイツ・ケルンで開催されたgamescomを経て正式リリースへとつながった。
Terahard StudiosのCEOアリス・ツェヴレニス(Aris Tsevrenis)氏は、ゲーム開発のために独自の戦術エンジンを一から新たに構築したと明かしている。
開発陣はgamescomとシアトルで開催されたPAX Westでもindie.ioブースを通じてゲームを試遊させ、ユーザーの反応を継続的に確認してきた。
長期検証で磨き上げた完成度、反復プレイの楽しさまで確保
グローバルゲームショーとテストを通じてユーザー・評論家から「独創的なシステムと堅固な戦略性を備えている」と好評を得た『Dunebound Tactics』は、リリース前から着実に完成度を高めてきた。
実際に2025年2月のデモ公開以降、2026年6月のSteam Next Festに参加するなど長期間ユーザーフィードバックを受けてきており、gamescomとPAX Westでも直接試遊を行いながらゲームを磨いてきた。
ローグライトジャンルの核心である反復プレイを考慮したシステムも目を引く。一度の挑戦が失敗しても、破壊された以前の砂船の残骸からモジュールと生存者を確保でき、動的に生成されるワールドが毎回異なる経路を構成してユーザーに毎回新たなプレイ体験を提供する。
編集部コメント
「独自の戦術エンジンを一から構築する」という判断は、地形破壊という核心システムを実現するために必要な技術的な土台への投資として読める。市販エンジンの制約に頼らず、氷の柱を隆起させたり爆発性の罠を数ターン後に発動させたりする複雑な地形変化を実現するには、専用エンジンという選択が合理的だったのだろう。
「エリオス」システムが提示する「仲間の命を燃料にするか否か」という選択は、ローグライトの反復プレイに単なる数値管理を超えた倫理的な重みを加えている。2024年のRoguelike Celebrationでの初公開から2年近くをかけ、Next Fest・gamescom・PAX Westという複数の検証段階を経て正式版に至った丁寧な開発プロセスが、実際のユーザー評価にどう結実するか注目したい。
「バウンドタクティクス(Dunebound Tactics)」に関する情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | Terahard Studios |
| パブリッシャー | indie.io |
| ジャンル | インディ、RPG、戦略(ターン制戦術ログライト) |
| プラットフォーム | PC(スチーム) |
| 発売日 | 2026年9月14日 |
| 言語 | プレスリリース基準未確認 |
| 価格 | $14.99 (9月28日まで20%発売割引) |
| 反応/評価 | ユーザーレビュー5件、スコア算出前段階 |
| スチームページ | ショートカット |









