カナダ・オンタリオの2人開発スタジオFenyx DigitalがピクセルアートナラティブゲームThe Money Man(ザ・マネー・マン)』を発表し、Steamウィッシュリストを公開した。プレイアブルデモは8月初旬にSteamで公開予定。発表直後からイタリア・ブラジルなど複数の海外ゲームメディアに取り上げられ、偽札鑑定という独自素材への注目が集まっている。
富裕層が火星へ去って100年——犯罪組織が支配する封鎖ニューヨーク
舞台は富裕層がすべて火星の植民地へ去ってから100年が経過したニューヨーク。封鎖された廃墟となった都市は残酷な犯罪組織が各区を支配する無法地帯と化している。
プレイヤーは愛する人に突如大金が必要になるという状況に追い込まれ、犯罪組織との取引に踏み込む。借金をすべて返し終わるまで、スピークイージーの裏部屋で組織の偽札鑑定人として働くことになる。
しかし働き始めてから11日目、火星との交流が再開されたことで都市に正体不明の新通貨が流入し始める。偽札を見抜けなければ危険に晒されるのはプレイヤー自身か、あるいは大切な人かもしれない。
スキャナーとUVライトで偽札を見破る——31日間の選択が9つのエンディングを分ける
ゲームの核心は毎日やってくる債務者たちが持ってきたお金を鑑定することだ。本物のお金は金庫に保管し、偽札は必ず弾かなければならない。ミスの責任はすべてプレイヤーが負う。
そのために机の上に置かれた様々な鑑定ツールを活用する。スキャナーで通し番号と肖像を確認し、UVライトと通常照明を切り替えて隠された要素を検査する。疑わしい紙幣は手帳と帳簿で照合して真贋を判断するプロセスも用意されている。
勤務時間の間はスピークイージー内を自由に歩き回り、客と会話して噂を集めることもできる。こうして得た情報は後で嘘をつく客や怪しい人物を見抜くための重要な手がかりになる。
プレイヤーに与えられた時間は31日間。毎日誰を見逃し誰を破滅に追い込むかを選ばなければならず、これらの判断が積み重なって9つのエンディングのいずれかへと分岐する。組織に最後まで忠誠を尽くすか、警察の情報源になるか、火星への脱出を試みるか——小さな選択ひとつが物語の結末を変える。
ピクセルアートで描くディストピアノワール——警官・薬物中毒者・家族が訪れる
暗いスピークイージーの裏部屋、机を照らすスキャナーとUVライトがピクセルアートの緊張感と組み合わさり、偽札鑑定という独自の素材のゲームとしての重みを最大化する。単に紙幣を検査するだけでなく、警察・薬物中毒者・借金を代わりに返そうとする家族など多様な人物たちの事情が絡み合い、ナラティブの深みを加えているのも特徴だ。
8月初旬公開予定のデモは本編前の物語を扱うプリクエル形式で構成される。独立した分岐ストーリーと道徳的ジレンマを含む内容で、プレイヤーは偽札鑑定システムを先行体験しながら絶体絶命の債務者たちと向き合う緊張感を味わえる。
編集部コメント
「偽札鑑定」という職業をゲームの中心に据えるアプローチは、『Papers, Please』が国境審査を使ったように、日常的な「確認作業」に人生を賭けた判断の重みを載せる設計として機能する。スキャナー・UVライト・帳簿照合という複数の鑑定手段が組み合わさることで、単純な二択ではなく「調査プロセス」としての深みが生まれている。
火星移民後の封鎖ニューヨークという世界観も、犯罪ノワールとSFディストピアを無理なく接続する舞台設定として機能している。9つのエンディングと31日間というゲーム内時間設計は、リプレイ動機として十分な広さを持つ。8月初旬のデモで実際の鑑定システムの手触りがどう評価されるかが最初の分岐点になるだろう。
「The Money Man」に関する情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | Fenyx Digital (カナダオンタリオ州) |
| ジャンル | ディストピア・ノワール・アドベンチャー/選択型戦略シミュレーション |
| リリースプラットフォーム | PC(スチーム) |
| 発表日 | 2026年7月23日 |
| デモ公開予定 | 2026年8月上旬 |
| 正式発売日 | 未定 |
| エンディング数 | 9つ |
| プレイ期間(インゲーム) | 31日 |
| 公式チャンネル | Discord、X、TikTok |
| スチームページ | ショートカット |







