韓国インディー開発社パイレーツ・オブ・ウォールストリート(Pirates of Wall Street)が、SFローグライクデッキビルダー『BORROW or ROB(ボロー・オア・ロブ)』を2026年9月にSteamアーリーアクセスで配信することを発表した。正方向と時間逆行の2フェーズに分割されたボス戦と、約100種の「時間挟撃(Temporal Pincer)」戦術が本作最大の差別化要素だ。
AIパンテオンが時間を支配する未来——人類が盗み出した「逆転の技術」
AIパンテオンが人類を無意味な存在と定義し、時間逆行技術まで完成させた未来が舞台だ。どれほど綿密な作戦を立てても、パンテオンは戦闘結果を分析して過去に兵力を送り込み、戦闘そのものを無力化してきた。
反撃の突破口は、未来の人類がパンテオンの時間逆行技術を盗み出して過去へ送り込んだことで開く。その技術を搭載した機械こそが本作のタイトル「BORROW or ROB」だ。人類もついに時間を遡り、過去の自分と共に戦えるようになる。
正方向が「偵察」になる——すべての行動がタイムラインに記録される
ボス戦は第1フェーズ(正方向)と第2フェーズ(逆行)の2段構えで進行する。
正方向フェーズでは通常の戦闘を行うが、プレイヤーのすべての行動がタイムラインに記録される。このフェーズは単なる攻撃区間ではなく、ボスの戦闘パターンと規則を把握する偵察プロセスとして機能する。
逆行フェーズに入ると戦闘が逆方向に再生され、以前に使ったカードと行動が逆順に展開される。ボスによって位置変化・砲撃順序・敵の分裂と合体など逆行プロセスが異なるため、次のフェーズを見越したプレイが重要になる。
過去の自分のバフを「借りる」、同じ位置で攻撃を「重ねる」——BORROWと時間挟撃
1フェーズで要員が残した行動記録は、2フェーズでホログラムとして再現される。現在の要員が攻撃すると、同じ位置に過去の要員も現れて攻撃を重ねる——これが「時間挟撃(Temporal Pincer)」だ。
過去の要員が立っていた位置を踏むと、当時蓄積した防御とバフを継承する「BORROW」が発動する。逆に同じ位置で攻撃すれば時間の亀裂が開き、時間挟撃を選択できる。過去に何の行動を残したかが、現在の戦闘選択肢を直接決定する構造だ。
時間挟撃が命中すると逆行時計が作動し、時計の針が12時に達する瞬間のタイミング入力で判定が決まる。結果に応じてより強力なランクの挟撃が発動し、使用したカードの組み合わせによって約100種の戦術が生まれる。
要員ごとに異なるカードコンセプト——近接・腐食・データ操作・防御が交差する
各要員は異なるカードの色・コンセプト・装備・時間挟撃戦術を持つ。近接攻撃・破壊・腐食・データ操作・防御など異なる戦闘スタイルを持つ要員の組み合わせと行動配置の順序が主要な戦略要素だ。
要員の組み合わせによってカード・装備・スキルのビルドが変わるため、毎戦闘ごとに新たな戦略を構築する楽しさも期待できる。
90年代レトロフューチャー——冷たい機械文明に宿る復古的感性
ビジュアルは90年代レトロフューチャースタイルで制作中だ。機械文明が人類を支配するディストピア世界観に時間逆行というSF設定を組み合わせ、冷たく機械的な雰囲気の中にも復古的な感性を届ける。
編集部コメント
「過去の行動がそのまま現在の戦術資源になる」という設計コンセプトは、デッキビルディングという「何を集めるか」の問いを「いつ何をするか」という時間軸の問いへと拡張している。これは単なるメカニクスの追加ではなく、デッキビルダーというジャンルの判断構造そのものを再構成する試みだ。
第1フェーズが「偵察」として機能し、第2フェーズで過去の行動が戦力に変わるという二重構造は、ローグライクの繰り返しに「前回の経験が今回の戦術になる」という意味を加えている点でも面白い。9月のアーリーアクセスでこの複雑な設計がどのくらいのプレイヤーに届くかが最初の評価基準になるだろう。
「 BORROW or ROB」に関する情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発 | 株式会社パイロッツオブウォールストリート |
| ジャンル | SFログライクデクビルダー |
| プラットフォーム | PC/Steam |
| 発売日 | 2026年9月の早期アクセス |
| コアシステム | 順方向・逆行 2フェーズボス戦 / 時間協力(Temporal Pincer) / BORROW |
| 脅迫戦術数 | 約100種類(使用カードの組み合わせにより変動) |
| アートスタイル | 90年代スタイルのレトロフューチャー |
| 世界観のキーワード | 人工知能パンテオン、時間逆行侵攻、人類抵抗群、時間を盗んだ機械 |
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