ブラジルの開発社Invisible Studio(インビジブル・スタジオ)が開発し、Nuntius GamesとVsoo Gamesがパブリッシングするナラティブアドベンチャーゲーム『Au Revoir(オールヴォワール)』が、9月17日にPlayStation 4・5、Xbox One・Series X|S、Nintendo Switch・Switch 2でリリースされる。1990年代32bitゲームのグラフィックスタイルを再現したネオンノワールビジュアルとポイント&クリック式の調査プレイを組み合わせた本作は、PC版が2025年1月30日にSteamで先行リリースされており、現在Steamで「非常に好評(Very Positive)」評価を獲得している。
シンセブレインを巡るディストピアミステリー
『Au Revoir』の舞台は2071年、人間の意識を保存できる「シンセブレイン(Synthetic Brain)」市場を独占する企業「Au Revoir Ltd.」が存在するディストピア世界だ。
プレイヤーはAu Revoir社所属の「センティネル(Sentinel)」トリスタン(Tristan)となり、シンセブレインを探し出して回収し、新たな身体へ意識を移す任務を遂行する。
単純に見えた任務を進めるうちに、トリスタンは自分のアイデンティティと記憶が果たして本物なのかを疑い始める。自分が使用しているシンセブレインに欠陥がある可能性まで浮上し、事件は予想外の方向へと展開していく。
ゲームはプレイヤーの選択によって物語が変化し、複数のエンディングへとつながる分岐構造を備えている。
90年代クラシックゲームからインスパイアされたレトロビジュアル
開発社Invisible Studioは、『Au Revoir』のビジュアルとゲームデザインを実現するために1990年代のゲームを幅広く参考にしたと述べている。
特にWestwood Studiosの『ブレードランナー(1997)』を主なインスピレーションとして挙げており、『サイレントヒル2』とオリジナルPlayStation版『バイオハザード2』からもパズルとビジュアル要素を取り入れた。
開発過程には興味深いエピソードもある。初期バージョンでは主人公トリスタンの外見が確定しておらず、映画『ブレードランナー2049(2017)』でライアン・ゴズリングが演じたキャラクターを参考にしたPSXスタイルのモデルを一時的に使用していた。
プロデューサーのレオナルド・ペドロソ(Leonardo Pedroso)氏は「ブレードランナーが私たちの最大のインスピレーションのひとつだったため、アイデアをテスト・検証していた時期は、ライアン・ゴズリングの姿でオールヴォワールの世界を探索しながら多くの時間を過ごした」と説明した。
「ピクセルハンティング」を減らした直感的なポイント&クリック
Invisible Studioはブラジル・クリチバを拠点に活動する開発社だ。学生たちの情熱から出発して設立されたスタジオで、『Au Revoir』はスタジオ初の正式商業タイトルとなる。
開発チームはポイント&クリックアドベンチャージャンルでよく発生するいわゆる「ピクセルハンティング」を減らすことに焦点を当てた。
ペドロソ氏は「ポイント&クリックゲームの開発を始めるにあたり90年代の作品を数多く調査した。その多くが、うまく隠されたアイテムを見つけたり直感的でないアイテムの組み合わせを試したりと、試行錯誤を経てパズルを解く方式に依存していた」と語った。
続けて「『Au Revoir』はナラティブにより多くの比重を置いており、最近のプレイヤーはこのジャンルに慣れていないことも多い」とし、「画面上のオブジェクトをやみくもに探し回るよりも、調査と物語を自然に追っていけるよう、直感的な解決方式と明確なアイテム活用を目指した」と説明した。
クラシックアドベンチャーとSFミステリーのファンに推薦
『Au Revoir』は受賞歴を持つ作品として紹介されており、PC版はSteamリリース以降「非常に好評」の評価を維持している。
開発チームは『Disco Elysium』『Nobody Wants to Die』『Detroit: Become Human』『The Bookwalker: Thief of Tales』『The Wolf Among Us』などを楽しんだプレイヤーであれば『Au Revoir』に魅力を感じられるだろうと述べている。
ペドロソ氏は「ナラティブアドベンチャーとミステリー、SFが好きなプレイヤーはもちろん、クラシックなポイント&クリックゲームのファン、そして90年代ゲーム特有のレトロ感性と『ブレードランナー』などのサイバーパンク世界観を好む人々に『Au Revoir』を推薦したい」と伝えた。
コンソール版リリースを控え、『Au Revoir』は現在PlayStation・Nintendo・Xboxの公式ストアページをすべて公開しており、ウィッシュリスト登録が可能だ。
編集部コメント
『ブレードランナー』への敬意を隠さない世界観設計と、「ピクセルハンティングを減らす」という明確な問題意識に基づいたゲームデザインの組み合わせは、レトロな見た目と現代的な遊びやすさを両立させようとする誠実な試みとして読める。開発初期にライアン・ゴズリングのプレースホルダーモデルで世界を探索していたというエピソードは、インスピレーション元への率直な敬愛を物語っていて微笑ましい。
PC版がリリースから1年半以上を経てなお「非常に好評」を維持しているという実績は、コンソール版への期待の裏付けとして機能する。学生の情熱から始まったブラジルのスタジオが手がけたデビュー作が、プラットフォームを拡張しながらどこまでファン層を広げられるか注目したい。
「オルブア(Au Revoir) 」関連情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | Invisible Studio (インビジョブルスタジオ、ブラジルクリチバ) |
| パブリッシャー | Nuntius Games, Vsoo Games |
| ジャンル | ポイント&クリック、ナラティブアドベンチャー |
| プラットフォーム | PC(Steam), PS4, PS5, Xbox One, Xbox Series X|S, Nintendo Switch, Switch 2 |
| 発売日 | コンソール版 2026年9月17日(PC版は2025年1月30日記入時) |
| 言語 | 英語、ブラジルポルトガル語(音声サポート)など |
| 反応/評価 | スチーム「非常に肯定的(Very Positive)」 |
| ストア | スチーム/ プレイステーション/ 任天堂/ Xbox |









