英国ブリストルのインディーゲーム開発社Gilded Rune Gamesが、シングルプレイヤーソーシャルディダクションローグライト『Dupery: A Game of Solo Deduction(デュープリー: ア・ゲーム・オブ・ソロ・ディダクション)』を2026年10月15日にPC(Steam)で正式リリースすると発表した。今回の正式リリース日は、最近Steam「Tiny Teams」フェスティバルで披露されたデモ版の好評を受けて確定した。開発陣はデモ段階から続くユーザーの声援に応え、正式リリースまでデモ版を継続的にアップデートし、常時公開していく予定だ。
友達なしで楽しむソーシャルディダクション——1人で暴く嘘の数々
『Dupery』は、複数人で一緒にプレイするソーシャルディダクションジャンルの心理戦と推理要素を、シングルプレイヤーローグライトとして再構成したゲームだ。
プレイヤーはノワール調の都市を舞台に、正体不明の犯罪組織を追う刑事となり、グリッドベースのプロシージャル生成事件をひとつずつ解決していかなければならない。
ゲームに登場するすべての容疑者はそれぞれ自分の証言を提示するが、そのうち真実を語る人物はごく一部だ。プレイヤーは異なる証言を比較し、致命的な矛盾を見つけ出して犯人の正体を明らかにしなければならない。
ゲームには無実の者(Innocent)、お節介屋(Meddler)、手先(Underling)、裏切り者(Traitor)など200種以上の手作りの役割が登場する。同じ事件でもどの役割が割り当てられるかによって展開が変わるため、毎回新たな方法で推理する必要がある点が特徴だ。
捜査過程では糸とピン、メモを活用して犯罪組織と人物たちの関係を直接整理できる捜査ツールキットも使用できる。
これに加えて逮捕過程で管理しなければならない評判メーター、それぞれ異なるメカニズムを持つ3つの地域、任務の間に選択できる役割・特性・修正因子などが用意され、ローグライト特有の反復プレイを支えている。
嘘が飛び交うノワール調の都市と捜査ボードが完成させる緊張感
『Dupery』は暗いノワール調の都市を舞台に、嘘と推理が交差する雰囲気を実現した。特に糸とピン、メモで複雑に繋がった捜査ボードは、ゲームを象徴する主要なビジュアル要素だ。
開発社Gilded Rune Gamesは独特なゲームメカニクスと豊かなストーリー要素を組み合わせた作品作りに集中する小規模2Dインディースタジオだ。『Dupery』もこぢんまりとした2Dグラフィックスと犯罪捜査という重いテーマを組み合わせ、ジャンル特有の緊張感を表現している。
ブリストルの3人開発チームと『PlateUp!』パブリッシャーの協業
Gilded Rune Gamesは英国ブリストルでMatt・Luke・Lydiaの3人が運営する独立ゲーム開発スタジオだ。彼らは小規模チームを基盤に2Dインディーゲームを開発している。
開発者のMatthew Brebnerは『Dupery』について「今の形になるまでの過程が本当に楽しかった」とし、「煩わしい書類作業なしに本物の刑事になったような気分を味わえるゲーム」と紹介した。
パブリッシングはYogscast Gamesが担当する。Yogscast Gamesは300万本以上を販売した『PlateUp!』や、リリース初月に100万ドル以上の売上を記録した『Dungeons & Degenerate Gamblers』などを手がけたパブリッシャーだ。
2017年設立のYogscast Gamesは、小規模・1人開発チームのためのSteamフェスティバル「Tiny Teams」も運営している。
Tiny Teamsフェスティバルで確認した熱い反応
『Dupery』は5月の初公開以降、Yogscast Gamesが主催する「Tiny Teams」にデモとして参加し、本格的に知名度を高めた。
デモもフェスティバル期間中継続的にアップデートされた。新たな循環役割群「スキャンダルセット(Scandal Set)」が追加され、既存の事件選択方式に代わる「リーズ(Leads)」システムも披露された。
Yogscast Gamesは自社のニュースレターを通じて「これを本当に小さなチームが作ったのか」という反応を示しながらゲームを紹介したこともある。
コミュニティ規模も継続的に拡大している。公式Discordには1,300人以上のユーザーが集まっており、デモへの関心が続く中、開発陣は正式リリース日までデモを継続公開・アップデートすることを決定した。
The Gaming Groundをはじめとする海外ゲームメディアも5月の初公開以降、今回の発売日発表まで『Dupery』を継続的に取り上げている。
編集部コメント
複数人が集まってこそ楽しめたソーシャルディダクションというジャンルを1人用ローグライトへと再解釈した発想は、シンプルながら明快だ。証言の矛盾を見つけ出すという心理戦の核心を、他プレイヤーとの読み合いではなくプロシージャル生成された役割とAIキャラクターとの対峙に置き換えることで、「友達を集める」という参入障壁を取り払っている点が本作最大の強みだ。
200種以上の手作り役割という規模と、糸とピンで繋ぐ捜査ボードというビジュアルの説得力は、3人という小規模チームが手がけたとは思えない完成度への信頼を裏付けている。「Tiny Teams」というプラットフォームを通じて世界中のユーザーの目に留まった本作が、10月15日の正式リリースでその評判を実際の販売とファンダムへとつなげられるかに注目したい。
「Dupery:A Game of Solo Deduction」に関する情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | Gilded Rune Games(イギリスブリストル、3人スタジオ) |
| パブリッシャー | Yogscast Games |
| ジャンル | シングルプレイヤーソーシャルディダクション、ログライト、推理 |
| プラットフォーム | PC(スチーム) |
| 発売日 | 2026年10月15日 |
| コンテンツ | 200種以上の手作業制作の役割、3つの地域、手続き的生成事件 |
| 反応/評価 | Tiny Teamsフェスティバルデモ話題性、Yogscast Gamesなどメディア好評 |
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