「間接統治」がもたらす戦略の妙。12のストーリーミッションと、遊ぶたびに変化する英雄たちの個性が、王国の運命を左右する。
2026年 4月 1日 | インディーゲームドットコム 編集部
『Crown of Greed』は、従来のRTSのようにユニットを直接クリックして動かすのではなく、提示した報酬によって英雄たちの自律的な行動を促す「間接統治型」のリアルタイム戦略ゲームだ。プレイヤーは王となり、気まぐれな英雄たちをコントロールしながら、闇に包まれた王国の再興を目指す。
命令の代わりに「黄金」に動く…間接支配のユニークな醍醐味
本作に「ユニットへの直接命令」は存在しない。
- 賞金システム: モンスターの巣窟を破壊したい、あるいは未知の廃墟を探索させたい場合、プレイヤーはそこに「懸賞金」を懸けなければならない。
- 英雄の自律性: 英雄たちはそれぞれの性格、欲望、恐怖心に従って行動する。十分な金があれば動く者もいれば、命の危険を感じて逃げ出す者もいる。彼らの動向を見守り、状況に応じて報酬を調整する「王としての器」が試される。
ランダム特性ヒーローと「ヘリテージポイント」システム
ヒーローシステムも目を引く。募集する英雄たちはランダムな特性を持ち、長所と短所が一緒に存在する。特定モンスターに強いが体力が弱い戦士、隠された弱点を持つ盗賊など多様なキャラクターが登場し、戦略的選択の幅を広げる。
また、キャンペーン進行過程で蓄積される「ヘリテージポイント」システムを通じて、王国の永久アップグレードを解禁することができる。これにより、以降のシナリオをより有利な条件で開始することができ、繰り返しプレイの動機を強化する。
12ストーリーミッションとサポーターパックDLC同時発売
ゲームは合計12のストーリーミッションで構成された。それぞれのミッションは初期デモに比べてより深くなったコンテンツを提供し、一部のシナリオはプレイヤーの選択によって目標が変わる非線形構造を採用した。単純クリア中心ではなく多様な解決方式を提示し、繰り返しプレイ価値を高めたのが特徴だ。
基本ゲームと共に選択型サポーターパックDLCも発売された。 90ページ以上のデジタルアートブックと約50分のオリジナルサウンドトラック、高解像度の壁紙などが含まれ、ファン層を狙った。
ポーランドインディスタジオの新作…前作経験集約
開発の BLUM Entertainment は、前作『Builders of Greece』で都市建設シミュレーションのノウハウを蓄積してきたチームだ。
「前作で学んだ最適化とゲームデザイン、そしてリプレイ性の高め方を本作にすべて注ぎ込んだ。スラヴ神話特有のドロドロとした、しかし美しい世界観を楽しんでほしい」
ナレーションには実力派の George Ledoux 氏を起用。ポーランドのアーティストたちが手掛けた音楽とアートが、不気味で重厚なファンタジーの雰囲気を完璧に作り上げている。
📋 『Crown of Greed(クラウン・オブ・グリード)』作品スペック
| 項目 | 内容 |
| デベロッパー | BLUM Entertainment (ポーランド) |
| パブリッシャー | ConsoleWay / PlayWay S.A. |
| リリース日 | 2026年 3月 31日 (現在配信中) |
| プラットフォーム | PC (Steam) |
| ジャンル | 間接統治型ファンタジーRTS / ストラテジー |
| 核心要素 | 賞金による誘導、スラヴ神話の世界、ヘリテージ・システム |
| 構成 | 12のストーリーミッション (非線形シナリオ) |
| Steamページ | 王となって英雄を操る |
💡 編集部の視点:2026年、RTSは「もどかしさ」を楽しむものへ
クリック一つで完璧に動く兵士たちを操る爽快感も良いですが、『Crown of Greed』が提供するのは、思い通りにいかない英雄たちをどうにかして動かす「もどかしさ」と、それが成功した時の「してやったり感」です。かつて『Majesty』に熱中した世代はもちろん、新鮮な戦略体験を求める新しいゲーマーにとっても、本作の黄金を巡る駆け引きは非常に魅力的に映るはずです。





