ソウル市とソウル経済振興院(SBA)は、6月26日から28日の72時間にわたりDPP以干水門展示場にて「2026 ソウル インディーゲーム開発チャレンジ」を開催し、盛況のうちに閉幕したと発表した。Google Play インディーゲームグループ(IGG)コリアとの共同開催となった今回は、審査を経て選出された11チーム・46名のインディーゲーム開発者が参加。72時間でプロトタイプを完成させるだけでなく、VC・パブリッシャーへのピッチングまでを一体化した実戦型プログラムとして注目を集めた。

一発限りのゲームジャムを超えた「商用化前提」の実戦型プログラム
従来のゲームジャムが短期間での創作体験に主眼を置くのに対し、今回のチャレンジは商用化可能性と市場競争力を備えた高品質プロトタイプの開発に焦点を当てた実戦型プログラムとして設計された。
参加者は「ソウル」をテーマに、当日公開された「古宮」「学校」「繰り返し」「協力」の4キーワードを加えた計5つのテーマを創造的に解釈しながら、48時間にわたってゲーム開発を続けた。
後援企業のNC AIは自社の生成AIプラットフォーム「VARCO AI」の活用ノウハウを提供し、参加者が行事期間中に使用できるクレジットも支給する。開発効率の向上を支援した。
最終日は発表・試遊・IRピッチングが一体化
最終日の28日には参加チームが完成したゲームを発表し、互いの作品を直接プレイする試遊セッションが設けられた。参加者同士の投票によって客観的なフィードバックを交わし、競争を超えた交流の場が生まれた。
さらに開発成果を投資・事業化につなげるためのIR投資誘致セッションも現地で実施。国内主要ベンチャーキャピタル(VC)とパブリッシャー関係者が参席するなか、7チームが投資誘致に向けたピッチングを行い、商用化への手応えを示した。
終了後も続く後続支援——BIC・STOVE・クラウドファンディングまで
今回開発された11本のインディーゲームプロトタイプは、イベント終了後も多層的な後続支援を受ける。
Google Play IGGコリアは優秀作品を対象に「2026 BIC(ブサン インディーコネクト)」のIGG共同ブース出展枠とGoogle Awardsノミネートの機会を提供する。スマイルゲートはSTOVEプラットフォームでのユーザー投票・フィードバック収集と、正式リリースに向けた長編化タイトル支援を連携予定。텀블벅(Tumblbug)は参加チーム全員を対象に1対1のクラウドファンディングガイドを提供し、200万ウォン相当のマーケティング枠を支援する。また9月にDPPで開催予定の「GES 2026」ソウルゲーム共同館への出展機会も用意されている。
ソウル経済振興院 創造産業本部のムン・グソン本部長はこう語っている。「72時間、昼夜を問わず情熱を注いでソウルの色を宿した独創的なゲームを完成させた開発者の皆さんの底力に深く感銘を受けました。今回のチャレンジで確認したインディーゲームの無限の可能性がグローバル市場で輝き、実質的な成果へとつながるよう、後続の商用化支援を惜しみなく続けていきます」
編集部コメント
ゲームジャムというフォーマットに「商用化支援」「IRピッチング」「パブリッシャー連携」を組み込んだ設計は、単なるイベントを超えたインディーエコシステムの育成装置として機能している。72時間で作ったプロトタイプがBICへの出展やSTOVEでの配信支援まで一続きのパイプラインとしてつながる構造は、参加者にとって実質的な意味を持つ。
ソウルというテーマを課すことで地域性とグローバル訴求力を両立させようとする意図も読み取れる。11チームのプロトタイプがBIC 2026以降にどのような形で育っていくか、引き続き注目したい。