魔法が全面的に禁じられた過酷な中世ファンタジーの世界で、魔女の秘密の暮らしを体験できるユニークなインディー新作がベールを脱いだ。
セルビア・ベオグラードを拠点とする個人インディーゲームスタジオAltus Ludus(アルトゥス・ルードゥス)は、デビュー作となる**『The Witch Simulator(ザ・ウィッチ・シミュレーター)』**を初公開し、Steamストアページを正式にオープンした。
『The Witch Simulator』は、魔法が厳しく禁じられた世界を舞台に、自らの正体を徹底的に隠しながら生きなければならない魔女のサバイバルと日常を描いたシミュレーションゲームだ。
プレイヤーは、世界各地を探索して神秘的な素材を集め、魔法のポーションを調合してこっそり販売する生活系シミュレーションから、脅威となるモンスターを狩り、強力な属性魔法を駆使する迫力満点のバトルまで、多彩なプレイを自由に楽しめる。
さらに、ひとりでじっくり没頭できるシングルプレイはもちろん、最大4人で一緒に世界を冒険し、協力できるオンラインマルチプレイ(Co-op)にも対応する予定だ。
魔法が禁じられた世界、隠れてポーションを作る魔女の暮らし
プレイヤーは魔女となって森やさまざまな地域を巡り、植物や各種素材を集めて、新しいポーションのレシピを習得していく。ときには危険なモンスターを狩り、希少な素材を手に入れることもある。
完成したポーションは、村人たちの悩みを解決するために使ったり、直接販売したりできる。露店を開いて住民と値段を交渉することも可能だ。どんな魔女になるかはプレイヤーの選択次第。適正な価格でポーションを売って住民の信頼を得ることもできれば、客をだましてより多くの稼ぎを得る”悪い魔女”になることもできる。
ポーションだけでは解決できない問題も登場する。住民からの依頼を受けてモンスターを狩り、必要な部位を持ち帰ったり、村が危機に陥ったときには自ら戦って住民を守ったりすることもできる。こうした活動は村での評判に結びつく。最終的には十分な名声を築き、城門の中へと入り込んで、魔女たちを脅かす「大審問官」を引きずり下ろすことが目標だ。
開発者は、ゲームの世界を作り上げる過程で、『ウィッチャー』や『キングダムカム・デリバランス』、映画『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』などから着想を得たと説明している。
異端審問所の目をかいくぐれ
魔法が禁じられた世界だけに、魔女であることがバレないようにすることも重要だ。村や城の周辺には、異端審問所の審問官たちが巡回している。プレイヤーは彼らの目を盗んで魔法を使わなければならず、危険を察知したら指を鳴らして周囲に残る魔法の痕跡を消すことができる。
ただし、審問官の接近にタイミングよく気づけないと問題が起きる。開発元によれば、審問官が訪ねてきたときにドアを開けずに居留守を決め込むと、ドアを壊して踏み込んでくる場面もあるという。
単にポーションを作って売る生活シミュレーションにとどまらず、魔法を使いながらも正体が露見しないよう立ち回らなければならない緊張感を加えているわけだ。
流れて弾ける属性魔法から、ほうきでの飛行まで
魔法を使ったバトルと探索も主要なコンテンツだ。特に開発元は、流体シミュレーションを活用した属性魔法システムを売りにしている。魔法が決まったアニメーションで表現されるだけでなく、水のように流れたり、弾けたり、周囲に広がったりする様子を再現するという。
魔女の象徴であるほうきも、単なる移動手段にとどまらない。ほうきに乗って世界を飛び回るのはもちろん、レースやバトルに活用することもできる。
プレイスタイルは自由に選べる。ポーションの調合と販売に専念する職人になることも、危険なモンスターを追う賞金稼ぎとして活動することもでき、さまざまなコンテンツを少しずつ楽しむことも可能だ。
プレイヤーは、異なる環境を持つ複数の地域を探索しながら、モンスターやボスと戦っていく。昼夜が移り変わる時間システムや、コントローラーへの完全対応も予定されている。
ひとりでも、仲間とでも——最大4人のオンライン協力に対応
『The Witch Simulator』は、シングルプレイに加え、最大4人でのオンライン協力プレイに対応する。友人3人を招待して一緒に素材を探し回り、ポーションを作ったり、モンスターと戦ったりして楽しめる。協力プレイ向けのボイスチャット機能も搭載予定だ。
Steamページによれば、ゲームは日本語、韓国語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語など計13言語のインターフェースと字幕に対応する。音声はすべて英語で提供される。
ソフトウェア開発者がひとりで作る初めてのゲーム
Altus Ludusは、セルビア・ベオグラードを拠点に活動する個人ゲーム開発会社だ。
開発者のマテヤ(Mateja)氏は2014年からプロのソフトウェア開発者として活動しており、単にプロトタイプを作るだけでなく、自分のゲームを最初から最後まで完成させるためにAltus Ludusを設立したと語っている。
ゲームのプログラミングやデザイン、制作全般は、Unityを使って自ら手がけている。アートと音楽については、契約したアーティストや作曲家の作品、ライセンスアセット、自作のリソースを組み合わせて活用している。スタジオ名の「Altus Ludus」は、ラテン語で”深い”を意味する「Altus」と、”遊び”を意味する「Ludus」を組み合わせたものだ。
2027年2月のSteam Next Festで体験版を公開予定
開発元は、2027年2月に開催されるSteam Next Festに参加し、『The Witch Simulator』の無料体験版を公開する予定だ。
まだ正式リリースまで時間のある開発初期段階のため、ポーション調合、属性魔法、審問官から正体を隠すシステム、最大4人協力プレイなどが実際のゲームでどのように噛み合うのかは、今後公開される体験版でより具体的に確認できそうだ。
編集部コメント
『魔女の宅急便』のように魔法で人々の役に立つ魔女像とは正反対に、魔法そのものが罪とされる世界で、正体を隠しながらポーションを売り、審問官の足音に怯える——”魔女狩り”の時代の緊張感を、ライフシムの日常に溶け込ませた発想がユニークだ。適正価格で信頼を得るか、客をだまして稼ぐかを選べる倫理的な分岐や、居留守を使うとドアを壊して踏み込んでくる審問官など、プレイヤーの行動が世界の反応として返ってくる仕掛けも面白い。
流体シミュレーションによる属性魔法やほうきレースといった派手な要素に加え、最大4人の協力プレイまで盛り込む野心的な設計は、個人開発としてはかなりの挑戦といえる。どこまで完成度を高められるかは、2027年2月のSteam Next Festの体験版で見極めたいところ。日本語にも対応予定なので、魔女ものやクラフト系のライフシムが好きな人はウィッシュリストに入れておくとよいだろう。
「もっと位置シミュレータ」
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | Altus Ludus (開発者: マテヤ) |
| パブリッシャー | Altus Ludus (自己配布) |
| ジャンル | アクション・アドベンチャー・カジュアル・インディ・RPG・シミュレーション |
| プラットフォーム | PC(Windows) |
| 発売日 | 2027年中旬(スチーム表記:2027年第2四半期) |
| プレイ人数 | シングルプレイ、1~4人オンライン協同(ボイスチャット支援) |
| 言語 | 韓国語を含む13の言語(スチーム基準) |
| 反応/評価 | 2027年2月スチームネクストフェストデモ予定 |
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