ボールはたったひとつ。だが、そのボールが壁とバンパーを跳ね回りながら敵の群れを一瞬で焦土と化していくのなら、話は変わってくる。フランス・アングレーム拠点のゲームスタジオRebound CGが開発中のアクション・ローグライト『Furyball: Rogue Revenge(フューリーボール:ローグ・リベンジ)』が、Steam無料デモを公開した。
『Furyball: Rogue Revenge』は、スポーツ経営ゲーム『Tennis Manager』シリーズを制作し、『TopSpin 2K25』を2K Sportsと共同開発したRebound CGの10作目となる作品だ。スポーツマネジメントジャンルで知られてきた開発元が、強烈なアクション・ローグライトへとジャンル転換に踏み出したが、スタジオ特有の「ボール(ball)」と「リバウンド(rebound)」の哲学はそのまま継承されている。
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70年代グラインドハウス感性のネオン荒野――『AKIRA』と『北斗の拳』の現代的再解釈
『Furyball: Rogue Revenge』は、荒廃したレトロフューチャー世界「ネオ・アルカディア(Neo Arcadia)」を舞台に繰り広げられるハードコアなアクション・オデッセイである。
ビジュアルスタイルには、70年代のB級感性映画とグラインドハウス美学への強烈なオマージュが込められている。そこに『マッドマックス』『ローラーボール』『AKIRA』『北斗の拳』が見せた荒々しく誇張された感性を、現代的なゲームビジュアルへと再解釈している。血しぶきのスプラッターと誇張された暴力表現、ネオンに染まった荒野都市の雰囲気が、強烈な印象を残す。
サウンドトラックは、フランスのアーティストThe Toxic Avengerが手掛けたオリジナルのディスコ・パンク音楽で構成される。素早く跳ね返っていくボールの衝突感と、連続リバウンドコンボがディスコ・パンクのビートと噛み合うことで、独特なアーケードアクションのリズム感を生み出している。
ゲーム内の各戦闘区域は、まるでピンボールマシンのように設計されている。バンパーや傾斜路、各種の罠や障害物が配置されており、敵も環境も、プレイヤーが放ったボールの動きに反応する。
狙い、跳ね返し、破壊せよ――世界初「ローグ・ビートエムボール」ジャンルの誕生
Rebound CGは『Furyball: Rogue Revenge』を「世界初のローグ・ビートエムボール(Rogue Beat ’em Ball)」ジャンルと銘打って紹介している。
戦闘は、物理法則に従う「フューリーボール(Furyball)」を中心に進行する。プレイヤーはボールを正確に放ち、壁や環境要素を活用して跳ね返らせ、連鎖反応を誘発しながら敵を排除していかなければならない。単純な狙いの精度と同じくらい、ポジショニングと動線管理が重要となるゲームプレイ構造だ。
ローグライトシステムも面白さを加えている。プレイヤーは毎回のラン(run)ごとに、多様なモジュールを装着してボールに特殊効果を付与できる。**バーン(Burn)、ブリード(Bleed)、デストラクション(Destruction)**といった属性効果を組み合わせれば、たった一度のボレーだけで画面に現れた敵全体を薙ぎ払う、強力なシナジービルドも可能だ。
ピンボールテーブルから直接着想を得た戦場もまた、変数として作用する。バンパーや傾斜路、各種の危険装置は、プレイヤーの攻撃を増幅させる武器にもなりうるが、逆に一瞬でステージを終わらせてしまう致命的な要素にもなりうる。
現在公開されているデモには、主人公アザミ(Azami)、フューリーボールおよびブレード武器システム、ネオ・アルカディアの第一エリア、最初のギャング勢力「マッドブル・ウォリアーズ(Madbull Warriors)」、多様なモジュールビルド、トレーニングモード、3段階の難易度、ボス戦コンテンツが含まれている。
IGN公開・Steam Next Fest参加予定――プレイヤーのフィードバックで磨く開発プロセス
『Furyball: Rogue Revenge』は、去る4月に開催された「Games Made in France 2026」ショーケースを通じて初公開された。その後、Steamの公開プレイテストを実施しながら、ユーザーのフィードバックを反映してゲームを継続的に改善してきた。
ゲームプレイ公開トレーラーはIGNで独占公開され、デモリリース当日には「ActuGaming French Direct 2026」ショーケースでも主要作品として紹介された。来たる6月開催の「Steam Next Fest 2026」への参加も予定されている。
海外メディアの反応も注目に値する。IndieGame.comは「『AKIRA』がピンボールと出会ったかのような作品」と評し、Rebound CGの大胆なジャンル転換と独創的なアクション構造に光を当てた。Games Pressはプレイヤーのフィードバックを積極的に反映する開発手法に注目し、「このゲームは単にプレイするだけにとどまらず、プレイヤーが開発プロセスの形成に参加したと感じさせてくれる」と評価している。
スポーツ経営からアクション・ローグライトへ――Rebound CGの大胆な変身
2017年に設立されたフランスの15人規模のスタジオRebound CGは、スポーツゲーム分野で地道に名を知られてきた開発元だ。セルフパブリッシング中の『Tennis Manager』フランチャイズで経営シミュレーションジャンルでの地位を固め、近年では『TopSpin 2K25』の共同開発にも参加してきた。
『Furyball: Rogue Revenge』は、Rebound CGが初めて本格的なアクション・ローグライトジャンルに挑むプロジェクトである。ただし「ボール」「反射」「軌道」というスタジオ特有のデザインDNAをアクションゲームの文法へと拡張したという点で、単なるジャンル変更以上の意味を持つ作品として評価されている。
現在『Furyball: Rogue Revenge』はPC(Steam)で無料デモをプレイすることができ、正式リリースは2026年を目標に開発が進められている。ピンボールとローグライト、レトロフューチャーアクションを組み合わせたこの独特な実験が、インディーアクションジャンルの新たなサブジャンルとして定着できるのか、多くのゲーマーの視線が集まっている。
『Furyball: Rogue Revenge』作品情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社/パブリッシャー | Rebound CG(アングルレム、フランス/15人チーム、2017年設立) |
| ジャンル | アクションログライト/ログビット ‘エンボル/トップダウンピンボールアクション |
| リリースプラットフォーム | PC(スチーム) |
| 発売予定 | 2026年(Steam Next Fest 2026参加予定) |
| デモ | スチームフリーデモ公開中 |
| サウンドトラック | The Toxic Avenger (ディスコパンクオリジナル) |
| インスピレーション | タランティーノグラインドハウス/マッドマックス/ローラーボール/アキラ/北斗の巻 |
| 開発会社の前作 | Tennis Manager シリーズ / TopSpin 2K25 (2K Sports 共同開発) |
| 公開履歴 | Games Made in France 2026 / IGNワールド・エクスクルーシブ / ActuGaming French Direct |
| 主なキーワード | ピンボール、グラインドハウス、ログライト、ディスコパンク、弾球、ギャング、レトロフューチャー |
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