VTuberファンダムが動かすインディーゲームの新時代。約1,400万円を調達し、IPコラボレーションの市場性を証明。
2026年 1月 13日 | インディーゲームドットコム 編集部
韓国のインディーゲームデベロッパー **Exelis(エクセリス)**は13日、VTuberエンターテインメント企業 **SCON(スコン)との協業で制作中の『メイドカフェ・シミュレーター』が、クラウドファンディングプラットフォーム「Tumblbug」にて目標金額の902%**を達成し、総額1億3千万ウォン(約1,400万円)を集めて盛況のうちに終了したと発表した。
■ 韓国初、VTuber IPを本格活用したFull-3Dシミュレーション
本作は、韓国のインディーゲームとしては初めてVTuberのIP(知的財産)を全面的に活用したシミュレーションゲームだ。SCON所属の人気VTuber5名が実名でゲーム内のメイドとして登場し、それぞれの個性や特徴が忠実に再現されている。
物語は、就職活動に疲れた主人公が、亡き父の遺した小さなメイドカフェを引き継ぐことから始まる。プレイヤーはカフェのマネージャーとなり、経営全般からメニュー開発、接客、特別なイベントの企画までを担う。単なる経営シミュレーションに留まらず、各メイドキャラクターとの親密度システムや個別のストーリーラインが用意されており、キャラクター中心の濃密なナラティブ体験を提供している。


■ 実証された「ファンダム・ビジネス」の可能性
今回のファンディング成功は、単なる資金調達以上の意味を持つ。
- 市場の拡張性: 目標額の9倍を超える支援は、VTuberのファン層が動画視聴だけでなく、関連するゲームコンテンツにも積極的に投資する意思があることを実質的に立証した。
- 購買力との直結: 「ファンの情熱は売上に繋がりにくい」という懐疑的な視点を払拭し、ロイヤリティの高いファン層がプロジェクトの成功に決定的な役割を果たすことを証明した。
- 持続可能な協業モデル: 開発力を持つインディースタジオと、強力なファン層を抱えるVTuber事務所のシナジーが、具体的な成果として結実した。
業界関係者は「大手パブリッシャーを介さずとも、独自のIP協業を通じて十分な開発資金を確保できることを示した模範的な事例」と評価している。


■ 2026年後半、Steamにてグローバル展開へ
Exelisは今回の資金をグラフィックのクオリティ向上やシステムの高度化、追加コンテンツの開発に投入する計画だ。本作は2026年後半に、PCゲームプラットフォーム「Steam」を通じて正式リリースを予定している。
