『Stray』の作曲家が贈る美しい旋律。汚れた部屋を磨き上げ、忘れられた記憶を呼び覚ます、優しさに満ちた空間デザイン体験。
2026年 3月 30日 | インディーゲームドットコム 編集部
『Hozy』は、都会での生活に挫折した主人公が故郷に戻り、放置された古い部屋を一つずつ掃除し、自分好みに整えていくリノベーション・シミュレーションだ。派手なアクションや劇的な展開はないが、窓を拭き、床を磨き、お気に入りの場所に椅子を置くという「日常の小さな達成感」がプレイヤーを優しく包み込む。
■ 1. 手の感触まで伝わる「お掃除」の快感
本作の最大の特徴は、モップやスクイージー、バールといった道具を使いこなす物理ベースの清掃システムだ。
- 磨き上げる喜び: 積もった埃を払い、曇った窓ガラスを透き通るまで拭き上げる。その一連の動作が、プレイヤーの手元でリアルに感じられるよう設計されている。
- ビフォー・アフター: 放置されていた暗い部屋が、清掃を経て光の差し込む清潔な空間へと生まれ変わる瞬間は、この上ない快感を与えてくれる。
■ 2. 正解のない「自由なインテリア」
清掃が終われば、いよいよあなたのセンスを発揮する時間だ。
- 無制限のレイアウト: 家具や小物の配置、回転に制限はなく、同じ部屋でもプレイヤーによって全く異なる表情を見せる。
- 9つの物語: 舞台となる9つの空間には、それぞれ近隣住民たちの思い出やエピソードが隠されており、部屋を整えることでその記憶を紐解いていく楽しみもある。
■ 3. 「ただ休むため」に設計された世界
『Hozy』には制限時間も、ペナルティも、他人と競う要素も一切存在しない。
- 五感で楽しむ癒やし: 窓を開ければ風の音が聞こえ、キャンドルを灯せば柔らかな陰影が部屋を彩る。
- 至高のサウンド: ゲーム音楽には、あの『Stray』や『Seasons After Fall』を手掛けた作曲家が参加。静かで叙情的な楽曲が、空間にさらなる温もりを添えている。
「急ぐ必要はありません。光が差し込むその場所で、ゆっくりと自分の世界を築いてください。」
■ デザインのプロが集結した「Come On Studio」のデビュー作
開発元の Come On Studio は、グラフィックやウェブデザインの専門家たちが結成した新進気鋭のチームだ。初作品となる本作でも、その卓越したビジュアルセンスが随所に発揮されている。
海外メディア GameSpew が「このジャンルで最も美しいゲームの一つかもしれない」と評した通り、清潔感あふれるアートスタイルと繊細なライティング演出は、観ているだけでも心が洗われる。
📋 『Hozy(ホジ)』作品スペック
| 項目 | 内容 |
| デベロッパー | Come On Studio (デザインの専門家チーム) |
| パブリッシャー | tinyBuild |
| リリース日 | 2026年 3月 30日 |
| プラットフォーム | PC / Mac (Steam) |
| ジャンル | コジー(居心地の良い)インテリア・シミュレーション |
| 核心要素 | 物理ベースの清掃、自由な装飾、ストーリー性のある9つの部屋 |
| サウンド | 『Stray』の作曲家が参加 |
| Steamページ | 自分だけの聖域を創りに行く |
💡 編集部の視点:2026年、ゲームは「心のデトックス」へ
『Hozy』は、ただの「部屋作りゲーム」ではありません。それは、都会で擦り切れた心を故郷の静かな部屋で癒やしていく、一種のセラピー体験です。Steam Next Fest で見せた高い完成度と、25万人の期待に応える洗練されたデザインは、忙しない現代を生きる私たちに「立ち止まる贅沢」を教えてくれます。





