殺人鬼対生存者、極限の心理戦。伝説の怪談が現実となるキャンプ場で、あなたは「朝」を迎えることができるか。
『Last Summer』は、1980年代のホラー映画特有の「湿り気を帯びた恐怖」と「無慈悲な追跡」を現代のゲームシステムで再解釈した作品だ。プレイヤーは、残酷なキラーとなって獲物を狩るか、あるいは生存者(キャンパー)として仲間と協力し、脱出を目指すことになる。
■ 1. キャンプファイアの怪談が「現実」に変わる時
物語は、シーズン開幕より数日早くキャンプ場に到着した若者たちのグループから始まる。
- 絶望の幕開け: 湖での泳ぎ、酒、そして焚き火を囲んでの怪談話。しかし、その「マスクを被った殺人鬼」の噂が、単なる都市伝説ではないと悟った瞬間、平穏な夜は地獄へと変貌する。
- 徹底した時代考証: スチームタグに並ぶ「1980s」「心理的恐怖」「超自然」といったキーワードが示す通り、ビデオテープのノイズが混じるような、あの時代の不気味な質感がゲーム全体を支配している。
■ 2. 狩るか、狩られるか。非対称マルチプレイの醍醐味
本作の核となるのは、キラー1人対キャンパー複数人による非対称の対戦構造だ。
- キラー(殺人鬼): 影の中に潜み、孤立した獲物を執拗に追跡する。キラーごとに用意された強烈な「処刑ムーブ(Execution Moves)」は、観客(プレイヤー)の恐怖を最大限に引き出す。
- キャンパー(生存者): チームワークと一瞬の判断力が生存の鍵を握る。アイテムを駆使して反撃するか、あるいはステルスに徹して脱出経路を確保するか。各キャラクターには固有のステータスがあり、戦略の幅を広げている。
- ダイナミックな展開: 試合ごとにランダムなイベントが発生するため、二度と同じ展開にはならない。さらに、キャラクターのカスタマイズ要素も充実しており、自分だけの「犠牲者(あるいは加害者)」を作り上げることが可能だ。
■ 3. 没入感を極めるビジュアルと音響
ビジュアル面では、3人称視点のリアルなグラフィックを採用。
- 光と影の演出: 月明かりに照らされた湖畔、不気味に軋むドア、木々の間を泳ぐフラッシュライトの光。これらが重なり合い、プレイヤーの精神をじわじわと追い詰めていく。
- 音の恐怖: 忍び寄る足音、荒い息遣い、そして緊迫感を煽るシンセサイザーの旋律。音響設計のすべてが「逃げ場のない恐怖」を演出するために計算し尽くされている。
「キャンプ場に現れるのは、幽霊列車だけではない。……ほら、背後に誰か立っていないか?」
■ コミュニティと共に歩む、新生スタジオの第一歩
開発の Silent Lamb Studio は、本作でデビューを飾るポーランドの新鋭スタジオだ。
彼らは「コミュニティの声こそが最高のスパイス」と公言しており、DiscordやReddit(r/LastSummerGame)を通じて、リリース前からユーザーとの積極的な対話を続けている。公平な対戦環境を守るため、カーネルレベルのアンチチートプログラム「Easy Anti-Cheat」を導入している点からも、運営に対する真摯な姿勢が伺える。
📋 『Last Summer(ラスト・サマー)』作品スペック
| 項目 | 内容 |
| デベロッパー | Silent Lamb Studio (ポーランド) |
| ジャンル | 非対称マルチプレイヤー・ホラー / アクション |
| プラットフォーム | PC (Steam) |
| リリース予定 | 未定 (ウィッシュリスト受付中) |
| プレイモード | シングルプレイ / オンラインPvP |
| 核心要素 | キラー/キャンパー対戦、処刑演出、キャラ成長、カスタマイズ |
| アンチチート | Easy Anti-Cheat (EAC) 導入 |
| Steamページ | あの夏の惨劇を体験する |
💡 編集部の視点:2026年、スラッシャーは「追体験」の時代へ
『Dead by Daylight』などの先行作が築いたジャンルに、あえて直球の「80年代レトロ」をぶつけてきた Silent Lamb Studio。彼らのこだわりは、単なるビジュアルの再現に留まらず、当時の映画が持っていた「理不尽なまでの絶望感」をシステムに落とし込もうとしている点にあります。ウィッシュリストに入れて、次の夏の「収穫」を待つ価値は十分にありそうです。




