インディー開発者ジョエヴェノ(Joeveno)とパブリッシャーNoQuarterが、オールドスクールFPS新作『BRAZILIAN DRUG DEALER BEFORE 4(ブラジリアン・ドラッグ・ディーラー・ビフォー4)』をSteamで正式リリースした。2000年代ブラジルのMOD文化・海賊版ゲーム・ブラジル音楽からインスパイアされた本作は、id Tech 2エンジンをベースに初期『Quake(クエイク)』の影響を受けた速く激しい戦闘を実現。正式リリース前から7万件以上のウィッシュリストを記録し、関心を集めた。
前作の続編——リオ・サンパウロ・サルバドールを舞台にしたスタンドアロン拡張版
本作はリオデジャネイロのスラム街で地獄の門が開いたことをきっかけに起きる事件を描いた前作のスタンドアロン拡張版だ。
前作で主人公はミア・アイア(Mit Aia)、マッキー・ジャッキー(Mackie Jackie)、バンド「ママダス(Mamadas)」を救出して天国でパーティを開いたが、今回はママダスが悪役ホナウド・マクダレスト(Ronaldo Mcdalest)に拉致されるところから新たな事件が始まる。
プレイヤーは拉致されたバンドメンバーたちと彼らの移動手段「グローブセタ・ポータル・オープナー車」を救出し、前回の侵攻時に残された悪魔の残党を掃討しながら、リオデジャネイロをはじめサンパウロ・サルバドールの計3都市を守り抜かなければならない。
マップ32種・武器13種——ブラジル式ユーモアで彩られた敵たち
ゲームには合計32のマップが収録されている。キャンペーン18種のほか、ホードモード7種、デスマッチモード6種で構成され、キャンペーンには専用のスケートステージも含まれる。
プレイヤーはリオデジャネイロ全域とサンパウロ・サルバドールの一部地域をはじめ、地獄と天国まで行き来しながら都市とママダスを救わなければならない。各所に隠された秘密エリアを探す要素も用意されている。
武器は全13種。スリッパ(ビーチサンダル)からシマロン(マテ茶)、火炎放射器、フェイジョアーダ・スリングショット・ニードラーまで多彩な武器を使用できる。
前作に登場したベリンバウと、コインを入れるとココナッツを発射する公衆電話、紙幣紙飛行機銃なども再登場する。ここにフェイジョアーダ(ブラジル風豆料理)の器を活用したスリングショットと、ブラジルの伝統茶シマロンを使う火炎放射器など新武器が追加された。
敵にもブラジル特有のユーモアが反映されている。武装した悪魔やゾンビ、ブラジル式トラックピエロ、憑依されたブラジル歌手など前作の敵に加え、バイクに乗った2人組や怒れるテレビの中のネズミ、憑依されたサッカーチームのマスコットなど新たな敵が登場する。
打ち上げ花火で実現したダブルジャンプとダッシュ、Steamworksベースの協力マルチプレイ
移動システムも前作より強化された。ゲーム設定上「お尻に打ち上げ花火を挿して」で実現したダブルジャンプとダッシュ機能が新たに追加された。
これを活用すれば90年代『Quake』シリーズで見られたようなロケットジャンプやダブルジャンプを使わなければ発見できない隠し秘密エリアにもアクセスできる。
マルチプレイはSteamworksを通じて全マップで協力プレイとデスマッチに対応している。別途のポートフォワーディングなしに友人を招待して一緒にプレイできる点も特徴だ。
ブラジル文化をインディーゲームに込めるジョエヴェノ
ジョエヴェノは「BRAZILIAN DRUG DEALER」シリーズを開発したブラジル出身のゲーム開発者兼YouTuberだ。自身のゲームを通じてブラジル文化を世界に知らしめると同時に、id Tech 2のようなレトロゲーム開発ツールの活用を広めることを目標としている。
パブリッシャーNoQuarterは北米を拠点に活動し、特定のジャンルにとらわれず複数のジャンルを横断したり既存ゲームの慣習を破ったりする作品を送り出すことを志向している。特にインディーゲームならではの個性と創作者の色をそのまま表現できるよう支援していると説明している。
編集部コメント
ゲームはリリース以降、Steamユーザー評価400件以上のうち99%が肯定的な反応を示し、「非常に好評」評価を受けている。
特にゲーム専門YouTuberのCivvie11が好評を送る中、一部の海外ゲームコミュニティでも「Quake風の戦闘とブラジル文化特有のユーモアを組み合わせた独特な作品」という評価が出ている。
「お尻に打ち上げ花火を挿してダブルジャンプする」という設定ひとつだけでも、本作がブラジル文化への愛情をどれほど遊び心とともに表現しているかが伝わる。id Tech 2という選択も単なる懐古趣味ではなく、90年代FPSの速度感を正確に再現するための技術的な必然性として機能している。前作から積み上げてきたユーモアと戦闘の融合が、拡張版という形式でどこまで支持を広げられるか注目したい。
『BRAZILIAN DRUG DEALER BEFORE 4』は9月16日からSteamで€4.99で販売中。リリース後2週間は10%割引価格で購入できる。
「BRAZILIAN DRUG DEALER BEFORE 4」関連情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | Joeveno |
| パブリッシャー | NoQuarter |
| ジャンル | FPS、インディ |
| プラットフォーム | PC(スチーム) |
| 発売日 | 2026年9月16日 |
| 価格 | 4.99ユーロ(発売後2週間で10%割引) |
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