スイスの1人開発者nospacelost(ノースペースロスト)が開発し、インディーパブリッシャーShoreline Games(ショアライン・ゲームズ)が展開するヒーリング系横スクロールアドベンチャー**『Kick(キック)』**が、11月3日にSteamで正式リリースされる。
Shoreline Gamesは、8日(現地時間)に開催された「Convergence Showcase(コンバージェンス・ショーケース)」で『Kick』の新トレーラーを公開し、リリース日を正式に発表した。
『Kick』は、落ち着いた日本風の舞台と、温かみのある手描き風2Dアニメーションが際立つ作品だ。現在、Steamストアページには「かわいい」「カラフル」「リラックス」など、癒やしを強調するタグが登録されており、世界のインディーゲームファンの期待を集めている。
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サッカーボールを蹴りながら学校へ向かう子どもの通学路
プレイヤーは主人公の「子ども(The Kid)」が家を出て、サッカーボールをドリブルしながら学校に着くまでの道のりをたどる。通り、海岸、日陰の地下道、広い公園を抜け、始業のチャイムが鳴る前に到着することが目標だ。
公園で技を練習したり、電車を追いかけて走ったり、いつもの近道で時間を短縮したりする場面も描かれる。
開発者は『Kick』を、子ども時代のささいな、それでいて長く記憶に残る瞬間を詰め込んだゲームだと説明している。脅威や危険のない世界で、少年とボール、そして次に繰り出す技だけに集中できるゲームを作りたかったと強調した。
全23レベル、タイマーをオフにしてのんびり遊ぶことも
プレイヤーは23のレベルで、ボールを蹴り、ジャンプし、走り抜ける。各レベルには固有の危険要素とチャンスが用意されている。時間制限のあるレベルで腕前を試すこともできるし、希望すればタイマーをオフにしてゆったり遊ぶこともできる。
歩行者や障害物を避けながら、サッカーボールの物理挙動を上手に操ることがゲームの核だ。海外メディアGamezeboは、開発者が『OlliOlli』のようなゲームから着想を得たと伝えている。
コインを集めると、ボールや旗のスキンを増やしてゲームに適用できる。ボールさばきの腕前を活かしてこなすゲーム内チャレンジも用意されている。
スイスの1人開発者nospacelostのデビュー作
nospacelostは、誰もが楽しめるリラックスしたゲーム体験を作ることを目標とするスイスの1人開発スタジオで、『Kick』はそのデビュー作だ。創設者のピーター・セーレンセン(Peter Soerensen)氏は4月にゲームを公開した際、ここ数年愛情を注いで作ってきた作品だと紹介していた。
パブリッシングは、ユニークで目を引くナラティブ重視のゲームを支援するインディーパブリッシャーShoreline Gamesが担当する。同社のキース・カワムラ(Keith Kawamura)CEOは、以前のショーケースで初めてトレーラーを披露した時から、ゲームへの反応は素晴らしかったと述べている。
今回の発表は、7月の同ショーケースでリリース時期を「11月」と告知したことに続く続報となる。
デモ評価は「賛否両論」、複数のゲームイベントで出展
『Kick』は今夏のIGN Liveで出展され、Steam Next Fest期間中に初めてプレイ可能なデモが公開された。なお、Steamのデモページにはリリース日が6月15日と表示されている。
海外メディアはリリース日の発表をおおむね好意的に取り上げている。MonsterVineは23のレベルとタイマーをオフにできる選択肢を紹介し、「コージーなアドベンチャー」と説明した。Gamezeboは、日本風の舞台と、始業のチャイムが鳴る前に到着しなければならないという設定に注目した。
10月13日時点で、デモのユーザーレビューは23件中56%が好評で、全体評価は「賛否両論(Mixed)」となっている。開発者は、ゲームとデモに寄せられた反応に感謝しつつ、正式リリースを心待ちにしていると伝えている。
編集部コメント
「遅刻しないように学校へ急ぐ」という誰もが覚えのある日常を、サッカーボールのドリブルという物理アクションに落とし込んだ着想は、スケートボードで技をつなぐ『OlliOlli』の爽快感を、ノスタルジックな通学路の風景に置き換えたものといえる。脅威や敵のいない世界で、タイマーのオン・オフを選べる設計も、腕前を試したい層とのんびり眺めたい層の両方に配慮した作りだ。日本風の街並みや海辺、電車といったモチーフは、日本の読者にとって特に親しみやすいだろう。
一方で、デモのユーザーレビューは件数が少ないながら「賛否両論」となっており、ボールの物理挙動の手触りがプレイヤーの好みを分けている可能性がある。製品版でどこまで操作感が磨き込まれるかが評価の鍵になりそうだ。なお、Shoreline Gamesは先日リリース日を発表した心理ホラー『Dreadline Express』も手がけており、ジャンルの幅広さも注目点だ。11月3日のリリースを待ちたい。
「キック」に関する情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | nospacelost(スイス、1人開発) |
| パブリッシャー | Shoreline Games |
| ジャンル | サイドスクロールアドベンチャー、スライスオブライフ、スポーツ(サッカー) |
| プラットフォーム | PC(スチーム) |
| 発売日 | 2026年11月3日 |
| 言語 | 韓国語を含む10の言語サポート(デモ基準、フルバージョンは確認されていません) |
| 反応/評価 | デモ利用者評価「複合的」(23個中56%肯定)、正式発売前専門媒体レビューなし |
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