日本のゲーム開発社Piisu Inc.が、インクリメンタル釣りゲーム『Fish Them All!(フィッシュ・ゼム・オール!)』のSteamストアページを公開し、ウィッシュリスト登録を開始した。7月にAndroid版が先行リリースされ無料サービス中の本作を基盤に、Steam版は目標数値を1,000万匹から1億匹へと大幅拡張した拡張版だ。Steam版のグローバルパブリッシングはFunyamora Gamesが担当する。
釣る→学ぶ→もっと釣る——1億匹への短くも濃密な旅
『Fish Them All!』は「釣る→スキル習得→もっと釣る」という単純な構造を繰り返す方式のゲームだ。
プレイヤーは船の上から釣り糸を海に垂らして魚を釣り、1回約30〜60秒の短い釣りを繰り返しながら収益を積み上げていく。
獲得した通貨はスキルツリーの強化に使用できる。移動速度を上げたり、一度に釣れる魚の数を増やしたり、釣り針のサイズを大きくするなど、多様なアップグレードが可能だ。
さらに潜水士・ドローン・UFOなどが自動で魚を収集するスキルも加わり、ゲームが進むほど一度に釣れる魚の量が大きく増加する。
最初は1億匹という目標がかなり大きく感じられるが、魚を釣るたびに残りの個体数が減っていく様子を直接確認できるため、目標に少しずつ近づいていくプロセス自体が成長の楽しさへと繋がる。
推定プレイタイムは約4〜5時間。短いプレイを繰り返しながら素早く能力を強化し、巨大な数字が指数関数的に増加する過程を最初から最後まで体験できる短編型インクリメンタルゲームを志向している。
レトロアーケード感性の軽快なピクセルの海
『Fish Them All!』はSteamタグ基準でピクセルグラフィックスとカラフルなビジュアル、可愛いキャラクター、コメディ要素を前面に出したアーケードゲームだ。
開発社はモバイル版を制作する過程で、ピクセルグラフィックス・アニメーション・インターフェース・ゲーム進行速度などを磨き上げることに集中したと説明している。写実的な表現よりも画面を一目で把握できる明瞭なデザインと素早い進行を強調した点が特徴だ。
特に3つのボタンだけで操作できるよう30〜60秒単位で繰り返される短いゲームプレイに焦点を当てた。これにより複雑な操作や長い準備プロセスなしに素早く釣りと成長の楽しさを楽しめる。
ゲームの主人公にはPiisuの長寿バーチャルペットフランチャイズ「フンヤ(Funya)」シリーズのマスコット「クラゲフンヤ(Jellyfish Funya)」が登場する。親しみやすいキャラクターと明るいピクセルアートを組み合わせて軽快で愉快な雰囲気を強調した点が目を引く。
長寿バーチャルペットIPを保有する日本の開発社Piisu
Piisu Inc.は日本のゲーム開発社で、バーチャルペットフランチャイズ「フンヤ」をはじめとする自社IPを活用したコンテンツを開発してきた。
『Fish Them All!』はそのうちクラゲフンヤのキャラクターを釣りゲームに接木した作品だ。モバイルで先にゲームを披露した後、Steamへとプラットフォームを拡大しながらコンテンツ規模も同時に拡大した。
特にSteam版ではモバイル版の1,000万匹から最終目標を1億匹に増やし、新たなスキルツリーを追加するなどPCプラットフォームに合わせてコンテンツを拡張した。
単純にモバイル版を移植するのではなく、既存ゲームの核心的な楽しさを維持しながらプレイボリュームと成長要素を強化した「PCエディション」に近い形だ。
海外メディアも注目したピクセルアートと反復プレイの楽しさ
『Fish Them All!』は7月のモバイル版リリース当時から海外ゲームメディアの関心を集めてきた。
一部のメディアは本作を平和な釣りシミュレーションというよりも「もう一回」プレイさせるスコアアタック型ゲームに近いと評価した。短いプレイを繰り返しながら記録と数値を引き上げていくモバイルゲーム特有の中毒性のある構造が主な特徴として挙げられた。
レトロゲーム専門メディアRetro Newsも、普段モバイルゲームを主に扱ってはいないが『Fish Them All!』のピクセルアートに魅力を感じて紹介したと明かしている。今回のSteamリリースを通じてより大きな画面でゲームのピクセルアートを鑑賞できるようになった点にも関心を示した。
Steamストアページ公開後はModDB・IndieDB・Games Pressなど海外メディアでも関連ニュースが伝えられた。まだリリース前のためSteamユーザーレビューは登録されていないが、モバイル版で披露した核心ゲームプレイに新たなコンテンツを加えた分、今後のウィッシュリスト規模とリリース後のユーザー反応に関心が集まる。
編集部コメント
「1,000万匹から1億匹へ」という10倍のスケールアップは、単なる数字の誇張ではなく、モバイルの短時間プレイ設計をPCの腰を据えたインクリメンタル体験へと翻訳する過程で必然的に生まれた選択と読める。4〜5時間という完結型のボリューム設定は、無限に続くインクリメンタルゲームの疲労感を避けつつ、指数関数的成長というジャンル特有の快感を凝縮して届けようとする設計だ。
「フンヤ」という既存IPのキャラクターを釣りゲームというジャンルに接木し、モバイルからSteamへと段階的に規模を拡大する戦略は、日本の小規模開発社が既存資産を活用してプラットフォームを広げる堅実なアプローチとして参考になる。正式リリース日と価格の発表を待ちたい。
「Fish Them All!」関連情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | Piisu Inc. (日本) |
| パブリッシャー | Funyamora Games |
| ジャンル | インクリメンタル釣り、カジュアルアーケード |
| プラットフォーム | PC(Steam、Windows・macOS) – モバイル(Android)版は2026年7月20日発売 |
| 発売日 | 未定(スチームショップページ公開、ウィッシュリスト登録可能) |
| 価格 | 未定 |
| 目標/ボリューム | 累積1億匹釣り、予想プレイタイム4~5時間 |
| スチームページ | ショートカット |








