韓国・蔚山(ウルサン)拠点のゲーム開発社OgreeGames(オグリゲームズ)が、新作モバイル女性向けストーリーRPG『Lucid Tarot(ルシッド・タロット)』を東京ゲームショウ2026に出展する。今回の出展で本作のプレイアブルデモが初めて一般公開される。タロットカードの収集・育成を軸にした戦略バトルに、LLMベースのAIキャラクター対話システムを組み合わせた点が特徴だ。韓国での2026年秋リリースを皮切りに、以降日本を含むグローバル市場へとサービスを拡大する計画としている。
夢と現実の狭間で繰り広げられるオカルトロマンス
『Lucid Tarot』は、平凡な大学生活を夢見ていた20歳の主人公が偶然出会った3人の男性とともに謎めいた事件に巻き込まれるところから始まる物語だ。
破壊できない超自然的なタロットカード、欲望に蝕まれた人々、そして夢の中でプレイヤーを誘惑する悪夢が登場し、事件の真実を追うオカルトミステリーと3人の男性とのロマンスが交錯する構造だ。
主要な男性キャラクターは3人。優しい姿の裏に本当の顔を隠した「初恋」ユン・ジェハ、明るく愉快な性格の裏に秘密を抱える「ムードメーカー」ハン・ソオン、口数は少ないが一貫した魅力を持つ祓魔師ペク・リュが登場する。
タロットカードの収集・育成×戦略的デッキ構築が核心
ゲームプレイの核心はタロットカードの収集・育成、そして戦略的なデッキ構築だ。基本タロットカードから招待作家が制作したシーズン限定アートカードまで多様なカードを収集でき、カードごとに異なる属性と能力を組み合わせて自分だけのデッキを構成できる。
戦闘はメインストーリーに沿って進行する一般戦闘と、カードを集中的に育成できるトレーニング戦闘に分かれる。プレイヤーはデッキを編成し、戦闘を繰り返しながらカードを強化・成長させていく。

決まった選択肢から離れる——記憶し文脈に応じて反応するAI対話
ここにAIベースのキャラクター対話システムが加わる。あらかじめ用意された選択肢を選ぶ方式から離れ、キャラクターが過去の対話内容を記憶し現在の状況と文脈に合わせて反応するのが特徴だ。
これにより開発社は、タロットカード収集と戦略バトルだけでなく、キャラクターと継続的に会話を交わしながら実際の関係を築いていくような体験まで提供する計画だとしている。
幻想的なオカルトロマンス世界観が目を引く
『Lucid Tarot』は夢と現実の境界が曖昧になる世界を背景にしている。オカルトミステリーとロマンスが結合しているため、神秘的で幻想的な雰囲気と叙情的なロマンスが同時に展開されるのが特徴だ。
特に招待作家が制作したシーズン限定アートカードを通じて、タロットカード特有の象徴性と神秘的なイメージを強調する予定だ。
女性向けゲーム専門の新興スタジオ、OgreeGames
OgreeGamesの『Lucid Tarot』は、設立1年余りの新興スタジオがタロットカード収集・戦略バトルとAIキャラクター対話という2つの要素を組み合わせて送り出す最初の作品だ。
開発社は東京ゲームショウ出展を機に、日本市場をはじめとする海外進出にも弾みをつける計画だ。特に日本現地のパブリッシングパートナーを積極的に模索しており、女性向け・ミステリー・オカルトジャンルのストーリーコンテンツへの関心が高い日本市場を主要な拡張地域として見ている。
OgreeGamesは『Lucid Tarot』の幻想的な世界観とAIベースのキャラクター対話システムが、日本のユーザーにも新しい女性向けゲーム体験を提供できると期待している。
TGS出展で初の公開舞台へ——現地取材と景品イベントも同時開催
『Lucid Tarot』は今回の東京ゲームショウ2026出展が、事実上一般ユーザーとメディアに向けてゲームを初めて披露する場となる。
ゲームは東京ゲームショウのインディーゲームコーナー09-E85ブースで体験できる。現地ではタロットカードバトルとAIキャラクター対話を直接体験できるプレイアブルデモが公開される。
これに加えて、ゲーム内の有料ガチャや確率型アイテムとは別に、無料で参加できるオフライン景品イベント「Lucid Tarot Lucky Draw」も実施される。
ブースではメディア取材も同時に行われる予定で、今回の現場デモで得られる初のユーザーとメディアの反応が、今後のグローバルパブリッシングパートナー確保にとっても重要な契機になるとみられる。
編集部コメント
「タロットカードを収集して戦略バトルを行いながら、記憶するAIと会話を重ねて関係を築く」という設計は、女性向けゲームというジャンルが長年抱えてきた「決められた選択肢の限界」に対するひとつの答えとして興味深い。LLMベースの対話システムがキャラクターとの関係構築にどこまでの深みをもたらせるかが、本作の評価を左右する最大の変数になるだろう。
設立1年余りの新興スタジオが東京ゲームショウという国際舞台でデビュー作のプレイアブルデモを初披露するという判断は、日本市場への本気度を示している。オカルト・ミステリー・女性向けというジャンルの組み合わせが日本のユーザーにどう受け止められるか、TGS会場での反応に注目したい。
「ルシド・タロット」関連情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | オグリゲームズ(OgreeGames Co.、Ltd.、韓国蔚山) |
| パブリッシャー | 未定(日本など海外パブリッシングパートナーの模索中) |
| ジャンル | 女性向けストーリーRPG、タロットカード収集・戦略バトル |
| プラットフォーム | モバイル(iOS、Android) |
| 課金モデル | 基本無料(F2P) |
| 発売日 | 2026年秋(韓国優先発売、以後グローバル順次拡張) |
| その他 | LLMベースAIキャラクター対話システム、TGS 2026ブース09-E85プレイヤーブルデモ出品 |
| 反応/評価 | 未出荷状態でユーザー・メディアレビューなし。 TGS 2026出品が事実上初公開 |
| 公式サイト | ogreegames.com |