インディースタジオBinary Lunar(バイナリー・ルナ)が、マイクを活用した独創的なシステムを持つ超常現象の監視(サーベイランス)ホラーゲーム『Watch and Whisper(ウォッチ・アンド・ウィスパー)』を、2026年11月10日にPC向けSteamで正式リリースする。
『Watch and Whisper』は、ひびの入った呪われた鏡が置かれた密室を舞台に始まる。プレイヤーは部屋に閉じ込められたまま、魔法の占い水晶を通じて周囲を観察し、暗闇の中で絶え間なく発生する奇怪な超常現象や異変を見つけ出さなければならない。
本作最大の特徴は、プレイヤー自身の実際の「声」をゲームプレイの核心要素にしている点だ。
占い水晶で監視し、紋様と呪文で悪霊を退治
『Watch and Whisper』は、占い水晶で部屋の中の変化を観察し、超常的な異変を見つけ出す監視型ホラーゲームだ。異変を発見したら、決められた神秘的な紋様を正確に描いた上で、マイクに呪文をささやくと退魔の呪文が発動する。プレイヤーは儀式が終わるまで、呪われた鏡を封印した状態に保たなければならない。
監視フェーズを耐え抜いて儀式を終えると、最後には部屋に潜んでいた悪魔と対峙する最終決戦が待っている。開発社は、単に防犯カメラの映像をクリックして異変を探すという従来のジャンル文法から脱却し、プレイヤー自身の声と冷静さを生存の核心要素にしたと説明している。
プレッシャーの中で描く紋様と音声認識呪文
マイク入力はゲームの核となる要素だ。Steamページによると、プレイヤーは実際のマイクに向かって呪文を唱えて異変を退治する必要があり、特に呪文をはっきり発音することが重要となる。
紋様も、極度のプレッシャーの中で決められた記号をなぞって描かなければならない。監視、判断、入力を同時にこなす必要があるため、ゲーム全体を通して相当な緊張感が続くと予想される。
開発社は、『I’m on Observation Duty』『Don’t Scream』『Phasmophobia』などから着想を得たと明かしている。Steamのタグには、心理ホラー、魔法、雰囲気重視、パズル、隠しオブジェクト、ポイント&クリック、悪魔などが含まれている。
最小スペックはWindows 10、メモリ4GB、GTX 1060 6GB、推奨スペックはWindows 11、メモリ8GB、RTX 3060となっている。
開発社は具体的なグラフィック仕様やサウンド演出などを前面には公開していないが、Steam公式ページで「最高の没入感のため、部屋の照明をすべて消し、ヘッドセットを着用してプレイすること」を強く推奨しており、心理的な圧迫感と恐怖感を最大化していることを示唆している。
シリア出身の開発者が設立したインディーチームBinary Lunar
Binary Lunarは、シリア出身の開発者ラメズ・アル・タバー(Ramez Al-Tabbaa)が設立したインディーゲームスタジオだ。独創的なゲームメカニクス、密度の高い雰囲気の演出、優れた完成度を備えたPCゲームの開発を目指している。
音声認識ベースの超常ホラーから、心地よい雰囲気のコージーシミュレーターまで、多様なジャンルを展開していく計画も明かした。スタジオ側は、設立当初からプレイヤーやストリーマーの注目を集められる独特なコンセプトの作品を志向してきたと説明している。
無料デモ公開、ウィッシュリスト3,000件以上を記録
開発社の発表によると、『Watch and Whisper』はSteamの無料デモ公開後、3,000件以上のウィッシュリスト登録を記録している。ただし、Steamページ内のユーザーレビューはまだ登録されておらず、関連する報道や動画コンテンツの反応も確認されていないため、実際の人気は、リリース後の具体的な評価を見守る必要がありそうだ。
開発社は、Steamストアのカプセルアートワークにリリース用のAI生成コンテンツを使用したことを明記している。
ゲームは韓国語を含む9言語のインターフェースと字幕に対応しており、現在Steamでデモをダウンロードして体験したり、ウィッシュリストに追加したりできる。
編集部コメント
「監視して異変を探す」という近年人気の監視ホラーの型に、実際のマイクへのささやきと紋様描画という身体的な入力を組み合わせた点が、本作の最大の差別化要素だ。監視、判断、描画、発声という複数の作業を同時に求める設計は、緊張感を高める一方で、プレイヤーの落ち着きそのものを難易度に変える仕組みといえる。ストリーマーが「声を出してプレイする」姿が映える設計でもあり、実況向きのコンセプトは、設立当初から掲げる方針とも合致している。
一方で、音声認識の精度や、プレイ環境(周囲の騒音、マイクの品質、深夜に声を出すことの難しさなど)によって体験が左右される可能性がある。無料デモで実際に試せるため、マイク環境を含めて自分に合うかを確認してからウィッシュリストに入れるのがよいだろう。なお、リリース日は開発社発表では11月10日だが、Steamページには「2026年第4四半期」と記載されている点にも留意したい。
「ウォッチアンドウィスパー」(Watch and Whisper)に関する情報
| アイテム | 内容 |
|---|---|
| 開発会社 | バイナリー・ルナ |
| パブリッシャー | バイナリー・ルナ |
| ジャンル | アドベンチャー、インディーズ、シミュレーション(ホラー、パズル) |
| プラットフォーム | PC(Steam、Windows) |
| 発売日 | 2026年11月10日(開発会社発表基準、スチームページには2026年第4四半期と表記) |
| 言語 | 英語、韓国語、日本語、中国語、ロシア語、トルコ語、イタリア語、ポルトガル語、アラビア語 |
| 体験版 | スチームフリーデモを提供 |
| 反応/評価 | ウィッシュリスト3,000個以上(開発会社発表)、スチーム利用者評価なし |
| スチームページ | ショートカット |








