開発から商用化、マーケティングまで「オールインワン」で支援。今年は「ルーキー部門」を新設し、初期チームの参入障壁を緩和。

2026年 3月 17日 | インディーゲームドットコム 編集部

釜山広域市と釜山情報産業振興院は、釜山のゲーム産業を象徴する育成プログラム「Bu:Star」の2026年度計画を発表した。本事業は、釜山を拠点とする中小ゲーム企業を対象に、プロトタイプ開発からグローバル市場へのリリースまでを段階別に支援するものである。

■ 1. 選べる3つの支援トラック

プロジェクトの進行状況に合わせて、以下の3つの部門から最適な支援を選択できる。

  • オールインワンパッケージ: グローバル進出を目標に、最長3年間にわたり「制作(1年目)→高度化(2年目)→マーケティング(3年目)」をトータルで支援する。
  • 商用化支援: 期間内に正式サービスが可能なビルドを完成させることを目的とした支援。
  • プロトタイプ支援: アイデアを形にする初期段階をサポート。今年からは**「ルーキー分野」**が新設され、実績の少ない創業初期の企業でも応募しやすくなった。

■ 2. 支援規模の拡大と柔軟な使い道

今年は現場の声を反映し、昨年に比べ支援金が2,000万ウォン増額された。

  • 支援額: プロジェクトあたり4,000万ウォン〜最大1億ウォンを支給。
  • 費用の使途: 人件費(最大100%構成可能)をはじめ、外注費、IP確保費用、ストーリー開発、コンセプトデザインなど、開発に不可欠なあらゆる項目に活用できる。

■ 3. 『森の中の小さな魔女』に続くスターを生む10年の歩み

2015年にスタートした「Bu:Star」事業は、これまでに数多くの成功例を生み出してきた。

  • 主な卒業生: * 『森の中の小さな魔女』 (Sunny Side Up): Steamで全世界最高販売1位を記録。
    • 『オールインワン・スポーツVR』 (APPNORI): 中国Picoストアで1位を記録。
    • 『ワーシップ・フリート・コマンド』 (Mast Games): モバイル市場で人気を博した戦略ゲーム。

これらの実績が示す通り、本事業は単なる資金援助ではなく、釜山グローバルゲームセンター(BGC)を拠点とした「ワンストップ支援体制」が強みだ。選定企業は、QA(品質保証)、ランショングサポート、集中教育キャンプなど、金銭以外の多角的な支援も受けることができる。


「2026 Bu:Star ゲーム制作支援」概要

項目内容
主幹機関釜山広域市 / 釜山情報産業振興院 (BIPA)
運営拠点釜山グローバルゲームセンター (BGC)
募集締切詳細は公式サイトを確認 (3月17日より募集開始)
支援金額最大 1億ウォン (部門により異なる)
対象資格釜山所在(または移転予定)の中小ゲーム開発企業
申請方法e나라도움 (gosims.go.kr) にてオンライン受付
お問い合わせ051-749-9182

編集部の視点:2026年、釜山がさらに「近く」なる

これまでも多くの名作を輩出してきた釜山ですが、今年の「ルーキー枠」新設は、才能ある個人開発者や新興チームにとって大きなチャンスです。また、すでに釜山に拠点がなくても「移転」を条件に申請できるため、韓国のゲームシーンの中心地で勝負したい日本の開発者やスタートアップにとっても、注視すべきプロジェクトと言えるでしょう。

公式ホームページbgc.busanit.or.kr/www.busanit.or.kr
Editorial Team

インディーゲーム開発者が世界進出できるよう支援します。 indiegame.com でゲームを宣伝しましょう #Since2003