書類にサインし、リボルバーを握れ。マルチタスクの限界と暗殺の恐怖が交錯する、前代未聞の「大統領生存シミュレーター」。

2026年 2月 23日 | インディーゲームドットコム 編集部

インディー開発スタジオ 1610 は、大統領の日常をシュールかつ恐ろしく再解釈した新作タイトル**『Another Day As President』を公開した。 本作のジャンルタグに並ぶのは、「サバイバルホラー」「心理的恐怖」「ダークコメディ」「FPS」「タイムマネジメント」**。真面目な政治シミュレーションを期待してこの門を叩けば、待ち受けているのは「予測不能な混沌」だ。

■ 1. 激務と睡魔:デスクワークは戦いだ

プレイヤーに課せられるのは、超大国のトップとしての膨大な業務だ。

  • 終わらないタスク: 各国首脳からの電話応対、経済管理、行政命令への署名、機密文書の精査。これらが目まぐるしいスピードで押し寄せる。
  • 睡魔との闘い: 集中力が切れるとキャラクターは居眠りをしてしまう。水を飲んだり、時には自分の頭をデスクに叩きつけてでも、意識を保たなければならない。なぜなら、この執務室で眠ることは「死」を意味するからだ。

■ 2. 誰も信じるな:ペンを捨て、銃を取れ

執務室を訪れるスタッフの誰かが、あなたを狙う暗殺者かもしれない。

  • 疑心暗鬼の対面: 書類を持ってきた補佐官は本当に忠誠を誓っているのか? その正体は最後まで分からない。
  • デスク横のリボルバー: サインをしている最中でも、電話に出ている最中でも、不審な動きがあれば即座に引き金を引く必要がある。Steamの注意書きにはこうある。「悪い奴らを撃てる。血が出る」。この一文が、本作の暴力的な本質を物語っている。

■ 3. 『Papers, Please』へのFPS的回答

本作のプレイフィールは、入国審査官の葛藤を描いた名作『Papers, Please』の緊張感に、一人称視点のシューティングとホラーを融合させたものだ。

「権力の中心」という場所を「最も不安で孤独な席」として描き出す発想は、インディーゲームならではの鋭い批評性に満ちている。

権力の頂点で味わう、究極の「マルチタスク・パニック」。


『Another Day As President』作品情報

項目内容
デベロッパー1610 (個人開発)
プラットフォームPC (Steam)
ジャンルサバイバルホラー / タイムマネジメント / FPS
主な特徴ダークコメディ、マルチタスク、ブラックな世界観
ステータスウィッシュリスト登録受付中
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編集部の視点

大統領をテーマにしたゲームは過去にもありましたが、「生存」と「事務作業」と「暗殺」をここまで不条理に混ぜ合わせた作品は前例がありません。一歩間違えればバカゲーになりそうな設定ですが、1人開発ならではのエッジの効いた演出が、独特の「嫌な汗が出る」緊張感を生み出しています。現代社会の労働のメタファーとしても、非常に興味深い一作です。

Another Day As Presidentは権力を語るが、政治そのものよりその場が与える不安と疲労、そして絶え間ない疑いを前面に掲げる。おなじみの象徴を独特の方法で再解釈し、新しい感覚で提示する、インディー特有の実験精神が際立つ作品だ。

スチームショップページ:
https://store.steampowered.com/app/4364570/Another_Day_As_President/

Editorial Team

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