過去最大515作品の頂点が決定。認知症をテーマにした『and Roger』がグランプリ。韓国の『Graytail』はモバイル部門で高い評価。

2026年 1月 29日 | インディーゲームドットコム 編集部

1月28日夜、アジア最大級のインディーゲームアワード「Taipei Game Show 2026 Indie Game Award(IGA)」の授賞式が執り行われた。第12回を迎えた今年は、世界51カ国から過去最多となる515作品がエントリー。その激戦を勝ち抜き、日本と韓国のスタジオが主要部門を制覇し、アジアのインディーシーンの底力を見せつけた。

■ 韓国 Concode『Graytail』:洗練された物語とビジュアルで最優秀モバイルゲーム賞

韓国のインディーデベロッパー Concode が開発した『Graytail(グレイテイル)』が、最優秀モバイルゲーム賞(Best Mobile Game)を受賞した。

本作は、島で変異体を調査しながら、失踪した母親の行方を追うミステリーアドベンチャーだ。審査員団は「流れるようなナラティブの展開と、エレガントなビジュアルスタイル」を高く評価し、「非常に高いポテンシャルを秘めた優秀作」と絶賛。精巧なピクセルアートと深い環境インタラクションが、モバイルプラットフォームにおいて一際輝きを放った。

現在スチームでデモ版が公開されており、正式発売後モバイル版も発売される予定だ。

スチームページ: https://store.steampowered.com/app/2888960/Graytail/

■ 日本 TearyHand Studio『and Roger』:審査員も涙。大賞とオーディオ賞の二冠

今大会で最大の栄誉である大賞(Grand Prix)に輝いたのは、日本の TearyHand Studio が開発し、講談社ゲームクリエイターズラボがパブリッシングを務める『and Roger』だ。本作は最優秀オーディオ賞(Best Audio)も同時に獲得し、二冠を達成した。

『and Roger』は、認知症を患う家族の視点を描いたポイント&クリック形式のビジュアルノベル。

「多くの審査員が、プレイ中に涙を流したと告白した」

完璧に統合されたサウンドトラックと、プレイヤーを物語の深淵へと引き込む巧みな設計が評価され、満場一致での受賞となった。日本作品が台北で大賞を射止めるのは7年ぶりの快挙であり、2025年の東京ゲームショウ「SENSE OF WONDER NIGHT」での三冠に続く、世界的な評価の確立となった。

■ 各部門の受賞作品一覧

今回のIGA 2026では、計8つの部門で優れた作品が選出された。

部門受賞作品開発国 / スタジオ
大賞 (Grand Prix)and Roger 日本 / TearyHand Studio
最優秀モバイル賞Graytail 韓国 / Concode
最優秀オーディオ賞and Roger 日本 / TearyHand Studio
最優秀ナラティブ賞The Berlin Apartment ドイツ / Blue Backpack
最優秀ビジュアルアート賞Aeruta 台湾 / FromDawn Games
最優秀デザイン賞BALL x PIT アメリカ / Kenny Sun & Friends
最優秀イノベーション賞No Players Online ベルギー / Beeswax Games
最優秀学生ゲーム賞Froggo’s Adventure 台湾 / SmellyFrog

受賞を記念してスチームと任天堂スイッチで2月11日午後2時59分(韓国時間)まで30%割引販売が行われる。

スチームページ: https://store.steampowered.com/app/3308870/and_Roger/

■ 2月1日まで「Indie House」で全作品を試遊可能

台北ゲームショウの開催期間中(1月29日〜2月1日)、これらすべての受賞作品は、南港展覧館の「インディーハウス(Indie House)」内にあるウィナーズ・パビリオン(Winner’s Pavilion)にて試遊展示される。

世界51カ国の開発者が互いに評価し合う「ピアレビュー(Peer Review)」を経て、国際的な専門家たちが選んだ「2026年の顔」となるインディーゲーム。その革新性を現地で体験できる貴重な機会となっている。

TAIPEI GAME SHOW 2026、Indie Game Award受賞チーム – 出典: TAIPEI GAME SHOW事務局
「Graytail」でBest Mobile Game賞を受賞したK-Indy開発チームConcode
「and Roger」で大賞(Grand Prix)と最優秀オーディオ賞(Best Audio)を受賞日本TearyHand Studio
Editorial Team

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