人気クリエイター「LilyPichu」「Ironmouse」らも声優で参戦。ミュージシャンが作る、2000年代アニメ風の音楽アドベンチャー。

2026年 3月 17日 | インディーゲームドットコム 編集部

『Once Upon A Jester』でカルト的な人気を博したベルギーの Bonte Avond の最新作がいよいよ登場した。今作のテーマは「カエル」と「時間」。誕生日に大切なものを奪われたボニー・ベアが、世界を救うために魔法の貝殻を集める旅に出る。

■ 1. 舞台:すべての問題は「カエルバトル」で解決する

物語はボニー・ベアの誕生日パーティーから始まる。

  • 絶望の誕生日: いじめっ子のリック・スペックにケーキを食べられ、大切な「ピンクの貝殻」を奪われてしまう。その貝殻の中には友達のアニが閉じ込められていた。
  • カエルこそが正義: この世界での争いごとは、すべて「フロッグタイム(カエルバトル)」で決着をつける。プレイヤーは各地でカエルを収集・育成し、タクティカルなバトルに挑むことになる。
  • シュールなシチュエーション: ミツバチに変装して巣に潜入したり、吸血鬼とソリレースをしたりと、予測不能なコメディ展開が休みなく続く。

■ 2. 独自の美学:2000年代インディアニメのノスタルジー

ビジュアル面では、輪郭線を排した**ベクトルアート(Vector Art)**を採用。

  • 鮮やかな色彩: 塗りだけで表現されたキャラクターと背景は、柔らかくも生命力に溢れている。
  • 懐かしの感性: 2000年代初期のFlashアニメを彷彿とさせる、少し奇妙で温かい雰囲気が特徴。アライグマの商人やガイコツの兄弟など、個性的なNPCとの会話一つひとつに小ネタが仕込まれている。

■ 3. 聴くゲーム:ミュージシャン・デュオの本領発揮

開発チームの創設者がミュージシャンであるため、本作において音楽は「背景」以上の役割を持つ。

  • インタラクティブ・ミュージック: ロファイ、アコースティック、コメディ調の楽曲が織りなすサウンドトラックは、ゲーム内の特定のシークエンスでプレイヤーが直接演奏することも可能。
  • 豪華な声優陣: 開発者の友人だけでなく、LilyPichu、Ironmouse、Ludwig といった超人気クリエイターたちがゲスト声優として参加。あえて「噛んでしまったシーン」や「アドリブ」を残した生っぽい演技が、インディーらしい温かみを生んでいる。

「戦いの準備はいいか? 僕のカエル、結構強いんだよ。」


『Bonnie Bear Saves Frogtime』作品スペック

項目内容
デベロッパーBonte Avond (ベルギー)
パブリッシャーoffbrand games
リリース日2026年 3月 16日
プラットフォームPC (Steam) / Nintendo Switch
ジャンルコメディアドベンチャー / ターン制タクティカルRPG
価格$16.99 (リリース記念 15%OFF実施中)
プレイ時間約 10 〜 12時間
特徴ミュージシャンによるBGM、人気VTuber/Streamer出演、カエル収集
Steamページカエルと共に世界を取り戻す

編集部の視点:手作り感溢れる「唯一無二」の体験

かつて『Everybody Wham Wham』で雪だるま作り大会を描いた彼らが、今度は「カエルバトル」という突飛なテーマで戻ってきました。音質がバラバラだったり、アニメが少し硬かったりする部分はありますが、それらすべてが「このクリエイターにしか作れない世界」の一部として機能しています。音楽を愛し、少し変わった物語を求めているプレイヤーにとって、本作は今年一番の掘り出し物になるかもしれません。

Editorial Team

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