「魚が言葉を話し始めたら、そこはもう現実ではない」――。IGNでの発表後、ウィッシュリスト1万5千件を突破した注目作。

2026年 3月 1日 | インディーゲームドットコム 編集部

インディー開発者の Mūn Mūn Games と UNIKAT Label は本日、心理的ホラー要素を盛り込んだ釣りシミュレーター**『Out Fishing』**の最新映像を公開した。本作は3月18日に Steam にて無料体験版の配信を予定しており、釣り特有の静寂と、背筋を凍らせるような緊張感が同居する独特の世界観が話題を呼んでいる。

■ 1. 「何か」があなたを見つめている

一見すると、本作は湖畔にキャンプを張り、釣った魚を売って装備を強化していく穏やかなフィッシングゲームに見える。しかし、その平和は長くは続かない。

  • 違和感の正体: 水中や森の奥から、常に「誰か」の視線を感じるようになる。
  • 言葉を話す魚: 釣り上げた魚たちが、魚とは思えない不気味な言葉を発し始めた時、プレイヤーはこの湖が単なる自然豊かな場所ではないことに気づかされる。

■ 2. 釣り、建設、そして夜の生存

本作のシステムは、シミュレーターの枠を超えたサバイバル要素を含んでいる。

  • 戦略的な餌探し: シャベルで地面を掘り、3種類の餌(基本・ショップ・特殊)を収集。特に「特殊な餌」は、物語の謎に直結する希少な魚を誘い出す鍵となる。
  • 昼夜のサイクル: 昼は資源収集やキャンプの設営に充てられる比較的安全な時間だが、夜になると一変。霧が深まり、正体不明の存在がキャンプのすぐそばまで忍び寄る。
  • 拠点の強化: 釣果で得た資金で照明や設備をアップグレードし、夜の脅威から身を守るための「安全地帯」を構築しなければならない。

■ 3. 記憶と幻覚が交錯するナラティブ

物語の舞台は、主人公が子供の頃に訪れていた思い出の湖だ。かつてそこで「何か」が失われ、その真実を求めて再びこの場所を訪れる。

  • 曖昧な境界: 目に映る光景が現実なのか、過去の残像なのか、あるいは湖が見せる幻覚なのか。夜が深まるにつれ、日常的な「釣り」という行為は、真実への執着へと変貌していく。
  • 没入型のチュートリアル: 静的な説明文を排除し、シネマティックな演出を通じて操作方法を自然に学べる設計を採用。「好奇心が報酬に繋がる」という開発者の哲学が反映されている。

『Alan Wake』や『Silent Hill』を彷彿とさせる、逃げ場のない心理的圧迫感。


『Out Fishing』作品スペック

項目内容
デベロッパーMūn Mūn Games (パリ・個人開発)
パブリッシャーUNIKAT Label
体験版公開日2026年 3月 18日 (Steam)
プラットフォームPC (Steam)
ジャンルサイコホラー / 釣りシミュレーター / サバイバル
ウィッシュリスト15,000件突破 (IGN公開後)
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編集部の視点

「釣り」という、多くの人がリラックスのために行う行為をホラーに転換するアイデアは非常に秀逸です。パリの個人開発者が6年(※開発期間はこれまでの文脈を考慮)の歳月をかけて練り上げたこの悪夢は、インディーゲームならではのエッジが効いています。3月18日のデモ公開では、この湖が隠している「本当の秘密」の片鱗に触れることができるでしょう。

スチームショップページ:
https://store.steampowered.com/app/3660260/Out_Fishing/

Editorial Team

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