光と闇、下落と上昇。自分自身の「ドッペルゲンガー」と対峙し、失われた文明の謎を解き明かす。作曲はジム・ガスリー氏が担当。

2026年 2月 25日 | インディーゲームドットコム 編集部

ベルギーの Badass Mongoose は、新作パズルアドベンチャー**『Helix: Descent N Ascent』**の体験版を Steam にて公開した。本作は、言葉やテキストを一切使わず、視覚的な演出とプレイヤーの論理的思考だけで物語を紡ぐ、極めて独創的なタイトルだ。

■ 1. 「螺旋」の世界で目覚める、もう一人の自分

物語は、肉体を失ったかのような荒涼とした世界「Helix」で目覚めるところから始まる。

  • 二面性の哲学: タイトルの通り「下落(Descent)」と「上昇(Ascent)」が交差する旅路の中で、プレイヤーは自分と瓜二つの存在**「ドッペルゲンガー」**と遭遇する。
  • 敵か、味方か: ドッペルゲンガーは常にプレイヤーの行動を妨害するように動くが、その存在は孤独や関係性の本質を問いかける重要な鍵となる。パズルを解くことは、そのまま「失われた人生」を再構成する体験に繋がっていく。

■ 2. 能力の「発見」と「組み合わせ」が道を切り開く

本作のパズルは、単なる操作スキルよりも「論理」と「創造性」を重視している。

  • スキルの習得: 探索を通じて新たな能力を一つずつ手に入れ、それらが環境とどう相互作用するかを学ぶ。
  • コンビネーション: 習得した複数の能力を自由に組み合わせることで、より複雑なギミックを突破していく。今回のデモ版では約30分のプレイ時間の中で、3つの能力を先行体験することが可能だ。

■ 3. 80〜90年代のマンガ文化へのオマージュ

最大の特徴は、一目見ただけで引き込まれるモノクロのアートスタイルだ。

  • ビジュアルの源流: 80年代のモノクロ・インディーコミック、90年代の日本のマンガ、そして70年代のフランス・ベルギー漫画(バンド・デシネ)から影響を受けている。
  • 沈黙のナラティブ: テキストを排除し、絵画的な背景とアニメーションの「間」だけで感情と物語を伝える手法は、まさに一つの芸術作品のようだ。
  • 巨匠によるサウンド: 楽曲は『Sword and Sworcery』や『Below』で知られる名作曲家、**ジム・ガスリー(Jim Guthrie)**氏が担当。静寂と神秘が同居する世界観を完璧に補完している。

「光があるところに影があるように、上昇の先には必ず下落がある。」


『Helix: Descent N Ascent』作品情報

項目内容
デベロッパーBadass Mongoose (ベルギー)
リリース予定2026年 第2四半期
プラットフォームPC (Steam), Nintendo Switch
ジャンルパズルアドベンチャー / モノクロアート
サウンド協力ジム・ガスリー
イベントSteam Nextフェス (3/2まで) デモ公開中
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編集部の視点:ベルギー政府も支援する「芸術性」

本作は、ワロン地域の政府による助成金を受けて製作されており、そのクオリティは折り紙付きです。デモ版をプレイしたユーザーからは「ここ数年で最高のパズルゲーム」という声も上がっており、特に『INSIDE』や『GRIS』のような、内省的で美しいインディーゲームを好むプレイヤーにはたまらない一作となるでしょう。

Helix:Descent N Ascentは、 2026年第2四半期のPC(Steam)および任天堂スイッチの発売を目指して開発中で、現在スチームでデモを無料で体験できる。

スチームショップページ:
https://store.steampowered.com/app/2736370/Helix_Descent_N_Ascent/

Editorial Team

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